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カテゴリ:生き物が教えてくれる。
アシナガバチ・ボール って いったい。
高温になった2018年夏。そんな本年は、自宅まわりで平年の3倍 くらいの数の アシナガバチの巣を駆除しました。 そんな駆除した巣のうち、雨戸のなかにつくっていた巣を駆除した時 のこと[こちら]だとおもっているのですが、 駆除から数日して その雨戸から数m先の柊/ヒイラギ の枝に見つけたのが[主枝から左に枝が出ている部分になります] アシナガバチの群。 そう、それは 形状からいえばまるでボール のようになっており、いわば アシナガバチボール! と いった 名前でよんでみたいような ハチの集団だったのです。 [巣がないのですから当然のことですが]露出してボールをなして いるこの集団になったハチたちが、近づくものを皆で一斉にギロッ と見るその視線[複眼でもありまし/笑]は なかなかの迫力もの。 実際にこの写真をとるときも、こちらに向かっていっせいに飛び立 って攻撃されるのではないかと、むしろ巣があるときよりも怖いか んじが するのです。 そして問題は この視線の主たちであるアシナガバチ達の なぜにボール状に集って/つどっているのか という行動です。・・・おもうにこれは 数日前の夜半に 自宅の戸袋のなかの巣を殺虫剤をつかって駆除 した際に、この殺虫剤攻撃という難を逃れたアシナガバチご一行 さまの[殺虫剤の薬効という危険からとるものもとらずに]避難 した姿なのではないか と そんなふうに推測しています。当然 のことながら集団の中心には女王バチがいて、それを全員で守っ ているかんじですね。 そんなアシナガバチボールを発見してから数日。この集団はすぐ に新たな巣づくりにかかるものと予想していたにもかかわらず、 それから 数日。そしてまた数日。 いつまでたっても、予想に反してそんなボール状態がつづいてい くのです。 けっきょくは 最初にこのボールを見つけてから2た月ほど経過 した、現在の10月の中旬。 台風24号と 台風25号の大風雨に晒されたアシナガバチボー ルは[ハチの数は減って] ↓ いまだそのままなのです。 避難してきてから、60数日間という時間があったわけですから、 新しい巣をかけて/作ってもよさそうなものなのに、なぜか この 状態。この場所での生き残りをはかっている。らしい。 そんな女王の決意と、我が身を挺してその女王を守ろうとする働き バチたちのその忠誠心には[ハチも刺さぬなら駆除されまいにと おもいつつ]感心せずにはおられません。 けれども当然のことながら、これからは冬の寒さもやってくるし、 これから、彼らはどうなっていくのか。駆除したはずの自分をも 心配させずにはおかないハチたちの運命や如何に。 本隊が撤退する際に 数人がその場に残って死ぬまで 戦い足止めするのを繰り返して本隊を逃すすてがまち。 アシナガバチボールには、その島津藩の戦いようを連想 しました。ちなみに島津豊久領であった佐土原はとなり といつてもよい距離にあります。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 17, 2018 03:57:42 PM
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