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カテゴリ:おコメつくり
倒れるか倒れないか。ぎりぎりまで育てるのが技術。
田植えのはやかった場所ではそろそろ穂肥。ということで早期水稲 の穂肥に関する回となります。よろしかったら。 ↓ 以前にイネを倒さないことが大切ともお話ししました。では、倒さない ことに執着したあまり、 イネの穂ができ始める時期〔 こちら 〕に 栄養補給をおこなわないとしたら、イネはいったいどうなるのでしょう。 その場合には、つぎのような症状がでる恐れがあります。 1. 穂の大きさが小さくなります。 2. 穂の出る時期が揃いません。 3. 茎が弱くなり、倒伏する場合があります。 4. イモチやモンガレ病などの病害に冒されやすくなります。 といったふうに倒伏を恐れるあまり、穂づくりの大切な時期にイネへの 栄養補給を怠ったり、強すぎる中干しなどの生育調整をおこなったりす れば、できかけているイネの穂におおきな影響が及ぶことになります。 さらに「より栄養が足りない場合が続けば、イネの体にまわす養分さえ も穂作りに転用される」ために、上記の3番や4番などの事態がひきお こされることになります〔ヒトにたとえてみますと、妊娠がわかってか ら断食を強行するようなものになりますものね〕。 そこで 栄養補給が必要だと判断したイネの場合には、穂作りに励む イネの体力が回復するような施策をすぐにとりますよ。 たとえばイネがすぐに利用できるようなやさしい肥効の肥料[こちら] を施用することや、中干していた田に水をいれるといった適切な水管理 をおこなうことがこれにあたります[栄養生長から生殖生長に変える話 は こちら]。 ・・・充実して実の数が揃ったイネの穂は 重く倒れやすいもの しかし、その 重い充実した穂を出したイネを、倒れるか倒れないか というぎりぎりのところまでうまく育てることがうまくやるコツ、それ が 農業技術である ということになりましょうか[同じ田でもこんな に差がでるの回は こちら]。 せっかくのイネつくり。田にイネを植えた限りは、農業技術を駆使して、 おいしいおコメを たくさん そして同時期に とりたいものです。 水田一枚を、努力してうまく収穫する。これが30枚あれば 大きな収入差となってきます。それがたとえば30作・30年 続いていくとすれば、もっともっと大きな収入差が生まれて きますよ。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 4, 2019 11:59:35 AM
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