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テーマ:政治について(19800)
カテゴリ:マスコミ
21世紀臨調という団体がある。
詳細は下記のHPをみていただきたいが、財界やマスコミの関係者がずらりと顔をそろえているのが印象的である。 http://www.secj.jp/what_21st.htm#421 この21世紀臨調が、「総選挙を名実ともに『首相候補』『政権公約』『政権枠組み』を一体的に選択する『政権選択選挙』とする責務があるとし、連立与党と民主党はそのための努力を精力的に行うべき」であると提言しているそうである。 ※ そのせいだろうか。 マスコミの報道ぶりには、まるでジミンとミンシュしか政党がないかのような報道が多すぎる。 なかには「一度はミンシュにやらせてみて、だめならまた下野させればよい」といった愚論をあおる夕刊紙まである。 二大政党制とはそんなによいものなのだろうか。 重要なのは二大政党制か否かよりも、その中味であろう。 アメリカのように国内に凄まじい貧困問題をかかえながら候補者の肌の色が大きなテーマとなる二大政党制もさびしいが、日本がジミン、ミンシュの二大政党制になればそれよりももっとひどいことになる。 なによりも政局優先、早期解散にもちこみたいミンシュは重要法案にろくに論戦もしないで次々と賛成している。 提言する公約なるものも子ども手当てや高速道路の無料化など買収に等しい目先のバラマキ政策がめだつ。 なんのことない。 ジミンだミンシュだといったって、そこには政策や国家ビジョンの差などほとんどないのだ。 それもそうだろう。 小沢代表をはじめミンシュの政治家の多くはかってジミンにいた最もジミンらしい政治家だったのだから。 似たような政党がかわるがわる政権を担う。 これは二大政党制というよりも、翼賛体制である。 非正規雇用者、貧困者、残業地獄にあえぐなんちゃって社員・・・こうした人々の声は翼賛体制のもとではどんどんと抹殺されていく。 いっとくが、ミンシュは肝心の雇用の規制については何もいっていない。 ジミンであろうがミンシュであろうが、格差と貧困が拡大していく状況にはなんら変わりないのである。 ※ それにしても、まず二大政党制ありきという議論は本当に変だ。 重要なのはその政党の掲げる政策であって、二大政党制になるかどうかはその結果ではないか。 かって日本には「社会党」という政党があった。 都市労働者を支持基盤とする政党で、公害や労災、貧困の問題をよくとりあげた。 政権はとれず、万年野党と揶揄もされたが、社会党という批判勢力が国政の場にあったことで、国民皆年金、皆保険というように福祉もいきわたり、国家の再分配機能も働いて、厚い中流階層を有する社会が出現したのではないか。 結果的に、社会党に政権がゆかなかったのは、ジミン政権下でも幸福であると多くの国民が判断したからである。 そうした意味で社会党は政党としての役割を立派に果たしていた。 ・・・マスコミが煽る二大政党制や政権交代。 そんなものに騙されてはならない。 参照 http://toyugenki2.blog107.fc2.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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