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テーマ:ニュース(99486)
カテゴリ:マスコミ
2,3日前のある新聞の一面に米ソの核実験がさかんに行われていた頃の放射性物質の量は今日よりも高かったという記事が掲載されていた。60年代の話をなぜこんなに大きく扱うのかと一瞬疑問に思ったが、趣旨はどうやら、今現在福島原発からまき散らされている放射性物質はそれほど心配するものではないということをいいたいのかもしれない。たしかに、あの頃、核実験の後の雨にあたると禿になるとかといった俗説はあったが、それ以上のパニックは起きたわけでもなければ、ガンや白血病が激増したという話も聞かない。もちろん傘を忘れて禿になったという話も…。でもだからといって60年代の他国の核実験の影響と今の福島原発の影響を同じに考えてよいのか、米ソの核実験で住民の健康被害は本当になかったのか。
* また、昨日の新聞には放射線にあたった場合のガンの発症率の向上をメタボや喫煙の場合と比較したものがあった。その数値をみると高い放射線をあびた場合も、喫煙やメタボの場合もかわらず、喫煙の習慣を捨てないまま放射性物質を恐れるのはいかにもバカみたいにも見える。でもよく考えると、喫煙やメタボで20代、30代のガンや白血病を不安に思う人はいない。この数値はなにかトリックがあるのではとも思うが、どうもよくわからない。 * 上記のような報道にみられるように、最近のマスコミでは、放射性物質による健康被害を過少にみせるようなものがめだつ。いずれも原発事故前にはなかったものだ。 いまや政府発表の常套句となった感がある「安全です」、「ただちに健康に影響を及ぼさない」といった言葉と、安全性を強調するマスコミの報道は同一歩調にあるようにもみえるが、その一方で、官房長官は事故の起きた原発の付近にいくだけもフル装備で行き、滞在時間はわずか5分。マスコミも週刊誌報道によれば原発周辺50キロからは退避しているという。 なんだかなあ。 * 思えば放射性物質による健康被害は、年単位という遅効性であるということ、ガンや白血病は通常の場合でも起こりうるものであるということから証明は難しい。チェルノブイリ事故による死者数ですら、ちょっと調べただけで様々な数字がでてきて驚くほどだ。 だからこうしたものは国際的に権威ある定説をとりあえず信じるしかない。 日本国内だけでしか通じないような安全の基準を信じろといったって、どだい無理な話だろう。 ** どうもよくわからない議論に総理のサミット花道論というのがある。 たしかにサミット直後に辞めた総理は多いが、それはサミットに参加する他の首脳に対しても失礼な話だし、すぐに辞めるような総理が参加する意味というのもないように思う。 サミットに参加するのに、毎回、とてつもない税金がかかるが、これも仕分けの対象ではないのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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