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2019年05月05日
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カテゴリ:読んだ本
「失われた時を求めて~見出された時(1)」を読んだ。
最後の一巻は今年の夏ごろに出るというらしいので、この訳者(吉川一義氏)の翻訳ではごく初期の読者となり、なんとなくうれしい。他の翻訳と比べたわけではないのでなんともいえないのだが、この翻訳は注が豊富で、しかも巻末ではなく、頁横についているのがありがたい。特に作中には多くの絵画や建築についての言及があるのだが、その問題の絵画や建築が写真付きで詳細に解説されているのがうれしい。
繊細で知的だが無為の生活を送って来た「私」は故郷に戻り、さらに第一次大戦期をはさむ長い期間に二度の療養生活を送る。「私」は、それまでもほそぼそと寄稿を行っていたのだが、二度目の療養生活を終えたときに、小説を書く決心をする。
最後の100頁ほどは、ほぼ作者の文学論になっていて、正直言ってよくわからなかった。
再読しようとも思うのだが、二度読んでもわかる自信はない。巻末の解説にも明確に書いてないので、まあ、一言で言い表せるものではないのだろう…と推測する。
何かを訴えたり主張したりする小説ではない。
波乱万丈な筋書きがある小説ではない。
詳細に描かれているのはマドレーヌの味覚から幼児期を回想したり、石段の段差の感覚から過去の旅行の想い出がよみがえったり、ナプキンの感触から過去に滞在したホテルの朝食を思いだしたりするという些細なものごとである。ただそうした人生で出会う諸相を言葉と言う媒介を通じて芸術にしていく。
それは作者は「書きたい」からである。
そしてその一方にはこうしたものを「読みたい」読者がいる。
いったいなぜ読者の方の「私」は13巻まで延々とこの本を読み続けたのだろうか。
それはやはり「読みたい」からであり、なぜ読みたいのかといえば、小説世界にひたるのが心地よいからである。思わず引用したくなるような奇抜な比喩や表現があるわけでもないのだが、社交界の絢爛豪華なテーブルや機智に富む会話、リゾート地の潮騒やパリの朝の喧騒、そういった小説世界がなんとなくつたわってくるのだ。





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最終更新日  2019年05月05日 10時14分01秒
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