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テーマ:家族(111)
カテゴリ:メンズカウンセリング
先日久々にあるクライアントから連絡が入りました。数ヶ月連絡が途絶えていたので気になっていましたが、便りのないのはよい便り、と理解する事にしてはいたものの・・・・。
連絡の内容は子どもさんを心理的に楽にさせるためにしばらく別環境に預けてみるとの事、そのために連絡ができなかったとか。 これでその家族は完全解体となりました。全員が一人になって、自分と向き合うだけでなく、家族というしがらみから自由になる、あるいは家族への依存を絶つという時間をもつ事になりました。 もう四年ほどになりますが、様々な問題を抱え家族みんなが傷つき激しい痛みを抱えていた時期がありました。いつ誰がなくなっても、おかしくないハイリスクな時期に私のところにつながってきました。 個別のカウンセリングやワーク、時には親子カウンセリングやカップルカウンセリングを重ねて来ました。安全確保のために断固とした対応をお願いもしましたが、同時に誰かにラベリングして悪者を排除糾弾するという、いわゆる常識的専門家の意見はしりぞけ、時間をかけた修復的対応を続けました。 家族に何があったのか、誰にも話せない闇がまだそれぞれにあるのかもしれません。けれどそれぞれが自己肯定し家族を傷つけなくても依存しなくても、一人で立って生きていく力をつけつつあります。 偽りの家族の中で傷つき、それぞれが自分を癒す事も育てることもできなかった、そんな家族が今、一人一人になって失われた時間と自己とを回復しつつあります。今はそのための家族解体の時間。 それぞれが必要な回路でつながりあい、そのメンテナンスの状況を私はすべて理解させて頂いてます。決して家族はバラバラではありません。長い長い修復、家族再生のための努力をそれぞれが続けています。 ほんとに家族が信頼しあいいたわりの思いがあればこその解体の時間です。それぞれの家族に寄せる思いはどの家庭よりも深く優しいもののように思えてなりません。 人の回復する力家族の復元する力の強さにあらためて感動と感謝を感じざるを得ない私です。彼らがとことん最後のところで踏ん張ってくださり、世間の価値観に流されず、私といっしょに考えてくださったことに深く感謝しています。 私の頭の中でパラダイムシフトという言葉が響いています。援助の概念を変える事で、人は劇的に回復する。その枠組みの変更について、私はどう言う言葉を使えば世界に伝わるんでしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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