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ここ数日東京の女子高生タレントが京都の男に刺殺された事件の報道がにぎわっています。京都の男と言うだけに私の胸も痛みます。事件になる前に誰かが私につないでくれてたら・・・と思うと無念です。
警察の不備についてもあれこれ言われていて、被害者をなぜ守れなかったのかいろんな番組で語られています。それはそれで必要な議論でしょう。けれど、事件性を予見するのは警察にとっても難しいもので、人員、予算、制度的限界、いろいろあるだろうから、すべての事例に篤く対応する事もできないでしょう。 この議論にすっぽり抜け落ちているのが、加害者対応です。事件性に対してはハードな対応も不可欠ですが、予防的処置については加害者に対するメンタルアプローチも有効と確信する私です。 加害者が粗暴化する前に、脱暴力プログラムを受けさせていたり、専門カウンセラーとの信頼関係が築けていれば、事件はかなりの割合で防げるでしょう。加害者は変わらない、プログラムは無意味と言う根拠なき言説が、加害者への脱暴力支援を難しくさせています。 特に通り魔的な事件ではなく今回のような親密圏における事件については、両当事者に対する心理的なアプローチは重要です。昨今、デートDVで若者向けの非暴力教育が少しずつ行われているようですが、DVについて深い理解に基づいているようにも思えなくて、有効性に疑問も感じる私です。 確かにそれはそれでやらないよりはいいかもしれませんが、むしろ必要なのは当事者に対する具体的な脱暴力支援でしょう。対立や不信に発展した両当事者に対して具体的に暴力を回避し、非暴力化する支援があれば事件化することは防げるのではないか、と確信しています。 残念ながら加害者は変わらない、として加害者に対する脱暴力支援に抵抗する被害者支援がほとんどで、被害者の発生を甘んじているのではないかと思えてしまいます。被害者がいなくては被害者支援ができなくて困る、というパラドックスにある被害者支援にだけ予算を充てるのではなく、脱暴力支援についてもわずかでも回してくれても当たり前・・なのですが・・。 せめて予算化できなくても、加害者プログラムを行っている私のようなところを、当事者に紹介するだけでもできるはず・・・なのにねぇ。味沢は危険だから紹介しない・・という本末転倒な事をいいつのる関係者の意識が変わってほしいと願わずにはいられません。 昨夜の男ワーク・・・なんととてもとてもこじんまりと、少人数でワークを行いましたが、テーマはどつぼの日・・過去の体験をみなさん語ってくださいました。自身の人には言えなかった体験を語ることで、過去を振り返り、問題点を客観的に理解できるようになります。さらにその体験を共有する事で、問題を回避する心のゆとりが育ちます。 頭で暴力はダメと理解するだけでは暴力は防げません。もっと深いところ・・無意識領域での変容があれば具体的な暴力回避の力になります。それを昨夜は皆さん実感してくださったものと思います。 ああっなのになのに、参加者が少なかったのはとても残念・・もったいなーい。読者の皆さん、暴力で悩んでいる方がおられたらためらわずに、メンズサポートの存在を伝えてくださいねー♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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