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過日の最高裁の非嫡出子への相続に関しての判決を受けて、自民党が民法改正案を出すとの事。報道では自民党内の保守派が最高裁判断は間違っていると抵抗しているとの事。最高裁の判断は日本の家族制度を破壊する事に繋がるとの危惧を訴えていました。
結婚しないで子どもを産むのは家族制度を否定する行為で、家族制度を否定するのだから産まれた子どもが不利益を被るのは当然の事、としゃあしゃあと答えていました。 そもそも、今の民法は明治に作られた旧民法を引き継ぐものです。明治政府は国民の管理に戸籍制度を作り、それまで家制度の枠の外にあった多くの庶民を家制度に取り込みました。 事の善し悪しは、さておいて、それから百数十年経った今、人々の暮らしも世界情勢も大きく変化しています。先進諸外国では、そもそも戸籍制度もないし、共同親権が当たり前になっていますから、離婚も増えるし、婚外で子どもを産むのは当たり前で、事実半数近くは婚外子という現実があります。これで、諸外国は家族が崩壊したとか、国力が衰えたと言う事ではありません。 むしろ今の日本の家族問題は、時代の変化を無視し、旧来の価値観にしがみつく保守派が作り出していると言えなくもありません。 離婚率の増加や少子化は、女のわがままという文脈で理解できるものではありません。所得の分配率を下げ、派遣労働などで、労働環境を悪化させ、女性の低賃金労働を前提に企業の利益確保を優先した結果、人々が安心して生活できる家庭環境が失われていった、その結果の離婚率の上昇であり、晩婚化、未婚率の上昇、出生率の減少、少子化でしょう。 誰しも、安心して暮らせるなら、愛する人と暮らしたいし、子どもも育てたい、という本質的な願いは今も昔も変わりません。けれど、それを実現するのは今の社会、経済状況では難しいから、結婚もしないし、子どもも産まない、という判断に至るのです。 こういう事は、諸外国のデータを見れば、誰にでもわかる事ですし、日本がこういう現状に至ったその責任は長年日本を支配してきた保守政治家にあるのは明らかです。 その保守政治家は自分たちの無能力、無責任に思い至らず、学ぼうともせず、女のわがまま、若い者の努力不足に転嫁して法律や制度を変えようともしません。ほんとに、私にはアホとしか思えません。 もちろん、どの世界にもアホはいます。私自身もアホですから、エラソな事は言えません。が、あんなアホを政治家に選ぶ国民の資質に対して、私は疑問を越えて、もう絶望しています。 食材の偽装問題があれこれ騒がれているけれど、そんな事より、司法や立法が理念や正義を見失って、何でもかんでも都合よく偽装して、あげくに秘密保護法でその偽装をバレないようにする、そんな権力のあざとさには、もう腹が立つのを通り越えて、絶望してしまいます。 憲法は政治が暴走して国民を苦しめないように政治家を縛る道具なのに、それすら、都合よく変えてしまおうとする、保守派政治勢力です。国民がその事に気づくのがいつなのか、あるいは気づかないまま、奈落の地獄に堕ちていくのか・・・ ああ、私はアウトサイダーなんで、日本と心中するつもりはないけれど、自分なりに幸せにいきていきたいし、いろんな人たちとその幸せを分かち合いたいとも思います。そのための知識やスキルは、それなりにあるつもりですけれど・・ どうなる事やら。とりあえず、民法を変え、戸籍制度をなくしてほしいものです。家とか血とか、籍とかというものより、 信頼やいたわり、愛情で繋がる人間関係を家族として認め、その家族を大切にする社会を作れば、家族問題は解決すると思うけれどね・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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