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今朝の朝刊に修復的司法に関する記事が大きく掲載されていました。それは加害被害の和解とか許しを目的としているのではなく、加害・被害の情報不足からくる不信感や不安・怒りなどのネガティブな感情を終わらせ、司法判断をより有効に作用させると言うもの。
欧米では、八十年代からその動きがあり、司法関連の世界ではかなり定着しつつあります。修復的司法による働き掛けで、再犯率が低下するという調査もあるし、被害者もネガティブな感情の囚われがなくなるということもあるようです。 しかしながら我が国では修復的司法が司法の現場ではほとんど普及していないという現実があります。むしろ厳罰化のみが進められ、修復的な対応がより困難になっていると言うのが現実のようです。 司法の場ですらそのような状態なのに、福祉や心理など援助の現場では修復的対応なんてとても理解されてはいません。私は加害・被害に関して当初から修復的支援を実践していますから、その世間の無理解にため息です。 DVや虐待、引きこもりや自傷行為などの家族問題が起こった時に多くの人は悪者を捜し出し、悪者を排除するかパワーコントロールする事で問題解決しようとします。けれど、表面的な問題は終わらせても問題の本質は何ら変わっていないから、問題は再発するか変遷してしまって、ほんとの意味で問題解決する事はありません。 そんな悪者探し、処罰、排除、ということではなく、私の支援は、相互理解と適正距離、最善の関係作りを目指します。今朝も電話が入りましたが、法的な対応だけではなく、心理的な支援も合わせて家族問題の解決を目指すことを提案した私のプランに同意するとの連絡でした。 修復的支援が入る事で、傷付きも少なく問題解決後のそれぞれの人生がよりよいものになる事を実感しています。けれど、心理や福祉の専門家を養成する過程で修復的支援どころか、社会病理や、ジェンダーに関する学びの項目が殆どないのが現実・・・これではねえ・・・ いつまで経っても、私に繋がった人たちがラッキーだったと言わざるをえない状況が続くということで・・・問題ですねえ・・ああっ早くメンズカウンセラーを養成しなくちゃ・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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