味くんの家族再生支援日記

価値観を変えるとか認知の修正とか、意識改革とか、自分を変えることで問題解決していくような支援がいわゆる心理的な支援だろうと私は理解しています。他人は変えられないけれど自分は変わることができるし、自分を変えることでより幸せにより豊かになる、という言説を否定するつもりもありません。

けれど、自分を変えることでいわゆる成功するとか、金を儲けるとか、名声を得るとかいう一時流行った自己啓発の類には関わりたくはない私。今も心理業界では、それに近い講座がいろいろあるようです。それらはいずれもいいお値段してますし・・・（笑）

それらに私が関わりたくないのは、基本それらの価値観はアカデミズムと同じく、権威や地位いわゆる権力構造を是としていると思うから。その権力構造を是とする価値観は様々なコントロールパワー、政治力、経済力、知識、軍事力、などの現代社会を構築しているシステムを承認し依存します。

その社会システムそのものが人を差別し抑圧する構造を持ち、そのシステムがある以上、どこかで傷つき、飢え、殺される人たちがいるという現実があります。自分の幸せ、家族の幸福を喜ぶのは素敵なこと、けれどその代償が誰かの不幸や絶望であれば、自分の幸せにどれだけの意味があるのでしょう。

他者と喜びや悲しみを分かち合うことで、真に人として豊かな存在になると考えますが、その思想は搾取や差別とは相入れません。残念ながら近代以降、現代の社会は持てる者と持たざる者、強者と弱者の差が極限まで拡大してしまいました。

行方不明になった一人の子供の心配をするけれど、何十人という子供達が爆殺されることには思い至らない日常を生きている私たちです。どちらのリアリティーに意識を向けるのか、私たちの意識を問わなくてはならない時代に生きています。なぜなら、かの地からもモノや人やカネが私たちの暮らしの場にも行き来するから、かの地の不幸と私たちは無縁ではありえないのです。

かの地の悲しみに目をつぶれば、その悲しみは癒されることなく増幅し怒りとなって、私たちの世界に還流します。それがテロや暴力であり、さらなる戦力で解決できるものではありません。戦いで平和は得られるはずはなく、力に対する依存を強めるだけ。

自分を変えようという時に、こんなコントロールパワーに溢れた世界に適応しようとするのか、コントロールパワーを少しずつ手放して、自由で平等な生き方を選ぼうとするのか、その違いはとても大きなもの。

金がない、暮らせない、という時に、一日1ドルで生きている何億という人たちの生き方に思いを馳せ、彼らから学ぶことはないのか、自分の存在を振り返りたいもの。生きていけないという時に、虫のように殺されゴミのように捨てられた山のような人たちの絶望に思いを寄せてみたいとも思う。

何を不安に思い、何に絶望するのか・・それは真実ではなく、思い込まされた妄想ではないのか、真実とは何か、命とは、家族とは・・そして、思い込ませたのは誰か、何のために・・・

以前、スティーブン・グリアの「UFOテクノロジー隠蔽工作」というトンデモ本を読んで、これはトンデモ本にするには勿体無いと思ったけれど、その著者が最近、ネット上で「シリウス」なる映像を公開してたのをたまたま先日視聴して、おおっグリア先生健在だっと心強くした次第。

そのシリウスでは、常識を超えた現実がありそれは一部の人たちのために世界から隠蔽されているということが語られます。もちろんドキュメンタリーとして、多くの政治的、科学的な立場の著名人の証言も盛り込まれています。

その内容は、テレビや新聞しか見ない人には、胡散臭く感じられるものかもしれませんが、三度もUFOを見ている私にはごく当たり前のことで、とても良い作品として楽しませてもらっただけではなく、世界がどう変わるべきかその希望も感じさせてもらったように思います。

また、パワーコントローを手放し、他者と分かち合い、世界や宇宙と一体化するという、ごく当たり前だけれど、現代人にはとても難しいことをセラピーの基本とする私も、少しばかり勇気を頂いたようにも思います。

多くの人が生き方を変えた時、世界は大きく変わるだろうけれど、そこに至るには、まだまだ人類が体験しなくてはならないことがたくさんあるのかもしれません。



ブログに納得いただけたら、クリックお願いします。


にほんブログ村