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テーマ:障害児と生きる日常(4430)
カテゴリ:介護
兄の障害、彼氏に言う? 消えない悩み 広がる「きょうだい児」支援 彼氏は、兄の障害をどう思うのだろう? 関東地方の看護大に通う3年の女子学生(20)は ずっと気になっている。 兄は7歳上。 発達障害があり、 今は障害者雇用で企業の事務の仕事をしている。 以前、付き合った男性は、 白杖(はくじょう)を持った人を見下す言い方をした。 すぐに別れた。 次の交際相手には話せたが、 今の彼氏にはまだ話せていない。 「重荷になるはず。一緒に背負ってくれるかな」 と考えてしまう。 大学入学と同時に実家を出た。 兄のことを考えると、 「家族の一人として責任放棄かも」 と迷った。 ただ、当時は漠とした不安が増していた時期。 将来の兄の世話はどうしよう、親が倒れたらどうしよう……。 気になって落ち着かない。 距離を置かなかったら、自分がパンクすると思った。 大学入学後、インターネット上の団体 「かるがも 学生きょうだい児の会」 に参加した。 オンラインで月1回の定例会があり、 将来の進路や就職活動、家族の話題などを語り合う。 似た境遇の同世代と初めて話した時の安心感、 うれしさの記憶は今も鮮明だ。 「周りからの『かわいそう』という視線も、 まだ子どもで、家族のために何もできなかった無力感も、 同じように経験した人が多かったから。 みんなで笑って話したり聞いたりできれば、 先の不安も悲観的になりすぎなくていいと思った」 会では、恋愛話や結婚話でいろいろな意見が出る。 「(きょうだいのことを)早く伝えてダメなら切っちゃう」 「理解のない相手だけど、 どうしても好きで家族と距離を置いた」。 自分は? 「相手と2人の将来だけを考えられればいい。 でも、できない。 兄のことは好きで、両親も大事だから」 消えない悩みはまだある。 でも、年下のきょうだい児たちに伝えたい。 「同じ立場の人は必ずいる。『かるがも』もあるよ」 ■支援や連携の動きが増加 近年、民間団体や医療福祉施設による きょうだい児同士の交流や支援、啓発活動は増えている。 コロナ禍を経て、ネットやSNSの活用も進む。 20年前からきょうだい児支援の活動をする 「しぶたね」(清田悠代理事長)は、 研修や小冊子のネット公開を通して各地の動きを後押しする。 今年4月10日の「きょうだいの日」には、 関わる人たちが 一般社団法人「日本きょうだい福祉協会」を設立。 横の連携も広がっている。 朝日新聞社 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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