テーマ:高校野球(3603)
カテゴリ:高校野球
埼玉高校野球4回戦、埼玉栄高-新座総合高。
1回表、埼玉栄高の攻撃。 1番打者・白崎浩之(2年)が打席に入る前、新座総合の投手は 7球の投球練習をしていた。まるでやる気がなさそう・・・と いうか、相手が優勝候補の埼玉栄ゆえ弱気になっているのか・・・。 いずれにせよ「この試合の勝負は見えた!」と、ボクはその時 思った。 昨日からこれまで計3試合を見た。だが、どれもコールドゲームで 今度こそは接戦の試合を見たいと思っていた。 隣接する市営球場では、川越東高-所沢商高が行われている。 本当は、そちらに行きたかった。そっちのほうが接戦になりそう だったから。でも、移動するのも面倒なので埼玉栄戦を見ていた。 だから、新座総合高の投手を見て、自分の判断にメチャメチャ後悔した。 ところが---。 プレーボールがかかった途端、新座総合高の投手は別の顔を見せた。 その投手とは窪田飛翔(3年)。 次から次へと直球を繰り出す。それが、また速い。 百戦錬磨の埼玉栄の打者、完全に振り遅れているシーンが目立つ。 隣に座ったオッサン、 「こりゃ、いい試合になりそうだ」と、そうつぶやいた。 新座総 000 000 000 =0 埼玉栄 000 003 00×=3 埼玉栄はエースの天城翔(3年)。 なかなか得点をとれそうにない新座総合。負けないためには、窪田 は相手に1点もやらないことが最低条件のように思えた。 たまに投げる変化球を狙い撃ちされて、ピンチを招くこともあったが どうにか抑え続けていた。だが、厚い雲から夏の日差しが差し始めた 6回、ついに埼玉栄打線につかまる。 先頭打者の二塁打を皮切りに一死一・三塁のピンチを迎える。 そこで野選、右前打、スクイズ・・・などの攻めで、あっという間に 3点を奪われてしまう。 でも窪田、失点したのはこの時だけだった。 もう一歩で「大金星」を逃してしまった。 埼玉栄打線を相手に、 9イニング、118球、被安打6、失点3は立派。 そもそも、あまり期待していなかった対戦カード。思わぬ熱戦の展開 にボクは満足した。 試合終了後、窪田は一番左端に遠慮がちに整列し、一塁スタンドに 挨拶をしていた。その後、悔しがるでもなく、涙を流すわけでもなく 淡々とベンチに引き揚げた。 その姿は、まるでいつもの練習が終わって、 「腹も減ったし、そろそろ家に帰るかぁ」てな感じに見えた。 最後まで飄々とした、面白い選手だった。 この投手、大学か社会人で再び見ることができるのだろうか。 いつもご協力をありがとうございます。 人気ブログランキングに参加中です。 クリックをお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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