■今日(7月20日)は、埼玉県大会4回戦、浦和学院高対春日部高戦を観戦した。
(写真)スコア
1回裏、浦和学院の切込み隊長・竹村春樹が右前安打を放ち出塁する。初回の得点率が異常に高い浦和学院(データを調べたわけではないけれど、ほぼ間違いない)にあって、出塁率の高い竹村の存在は大きい。
そして二進後、3番・山根佑太の打球は平凡な三ゴロ。ところが春日部の三塁手は一塁へ悪送球し、竹村がホームイン。浦和学院は労せず1点を先制した。なんとしても先制点を譲りたくない春日部だったが、思わぬエラーが「流れ」を浦和学院に追いやった。
その後は浦和学院・小島和哉、春日部・橋本龍之介の両投手が踏ん張り「0」行進が続いたが、6回裏、浦和学院は突き放しに成功する。この回先頭の2番・贄隼斗が死球で出塁。次打者の送りバントで二進後、4番・高田涼太の放った打球はグングン伸びて、懸命にバックするセンターの頭上を越えた。そしてセンターが打球処理を手間取っていると見るや、高田は三塁も蹴って一気に本塁に生還した(ランニング本塁打)。
さらに浦和学院は7回裏、1番・竹村、2番・贄の連続適時打が飛び出しダメを押した。
(写真)浦和学院・高田涼太が中越えのランニング本塁打を放つ
■実はこの試合、ノーヒットノーランの大記録を賭けて投球していた投手がいた。浦和学院のエース・小島和哉だ。特に制球が抜群で、8回終了時点まで被安打0、奪三振12、与四死球1。最終イニングを迎え、さぁ大記録達成か? と期待したが、小島はライトにまわり、代わって山口瑠偉が登板した。
「えぇ~???」。どよめきが県営大宮公園球場のスタンドを包んだ。だが浦和学院ベンチからすれば、県大会4回戦レベルでの大記録など何の意味もない、下手に記録を達成したら、逆に小島の今後の調子を狂わせるとでも考えたのだろうか。
これまでの野球観戦において、ボクは目の前でノーヒットノーランを見たことがない。だから9回表開始前は、達成した瞬間の小島の表情をぜひ撮りたいと、あれこれ考えていたから残念でしかたがなかった。
※今日、同じ球場の第3試合で花咲徳栄高・関口明大がノーヒットノーランを達成した。ボクはこの試合を見ていたが、途中で帰宅してしまい、大記録達成の瞬間を見逃してしまった。浦和学院の小島とあわせ、いったい何という日なんだ、今日は!
(写真)浦和学院・小島和哉。ノーヒットノーラン達成間近だったが、9回、非情の交代
(写真)9回から登板した浦和学院・山口瑠偉。今日も不安定な投球で1点を失った
■一方、春日部は橋本龍之介の投球も悪くなかった。浦和学院打線を相手に6回2/3を投げて被安打5、奪三振2、与四死球2。ただ先頭打者を出塁させたケースがことごとく失点に結びついたことが悔やまれる。
(写真)浦和学院打線を相手に大健闘だった春日部・橋本龍之介
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