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あま野球日記@大学野球

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2013.12.07
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カテゴリ:世相

2007年、団塊世代が定年(60歳)を迎え、社会や経済が大きく変貌すると予想されていたことがある。このことを「2007年問題」と呼び、マスコミはこぞって使った。

昔、華々しく社会デビューした団塊世代である。何かが起きるだろうと世間は注視した。ボクにとっては「問題」でなく、2007年には何かが起きるだろうと「期待」さえしていた。しかし、結局、何も起こらなかった。何も変わらなかった。団塊世代が60歳に達して勝ち取ったものは、せいぜい定年延長ぐらいのものだった(かな?)

2007年頃に読んだ書籍・雑誌、見たテレビ番組より印象に残った言葉を。



▼人間が根源的に持っている孤独。「大家族」時代には感じずに済んだものの、戦後は「核家族」になったことで、日本人は孤独に悩み、その寂しさを癒してくれるものを会社に求め始めました。

終身雇用制度があった時代はよかったのですが、その企業も最近は簡単にリストラをやってのけ、従業員は帰属意識を持てなくなりました。

よしんば帰属意識を持てたところで、退職後のサラリーマンの淋しさはどうにも癒されません。多くのリタイア組が孤独に悩んでいます。

家族は崩壊してしまったから、リタイアした人々はことさらに孤独に悩まされるハメになっています。

(『「狂い」のすすめ』ひろさちや著、集英社新書)



▼横浜のドヤ街、寿地区。
250m四方に120軒の簡易宿泊所が並ぶ街。一時は全国から日雇い労働者が集まり活況を呈していたが、いまでは彼らの高齢化が進み、街から以前の活気は失われてしまった。

身体の自由が利かくなった、宿泊所に住む天涯孤独の男たちをボランティアで丹念に巡回する医師がいた。ある日、医師はひとりの男から依頼を受ける。
「自分が死ぬ前に、むかし捨てた息子と一度でいいから会いたい」と。

その要望を叶えてあげるため、必死に息子を探し説得を繰り返す医師。結局、父子が再会することができ、その数日後に父は死んだ。死を看取った医師の言葉が印象的だった。

「人は死ぬ場所とか死に方とか、死の瞬間のことをよく言いますが、そんなことはどうでもいいのです。大切なのは、むしろ死ぬまでの過程をどう生きるているか、なのです」

(NHK『ドキュメント にっぽんの現場』)



▼心理療法士・米倉一哉さんが言う。
「これまで根性でやってきたという方の中には、我慢して耐えてきたこと自体より、耐えている自分に酔いしれている人もいます。耐えてきた自分に対する自己愛が高く、そこに自己存在の意味みたいなものを与えているわけですね」

「過去に栄光の体験がある人ほど、昔はものすごい根性でやれたのに、いま根性の『コ』の字もない。なぜ、いまは耐えられないのか。そう自分を責める患者さんが多いです。心には限界があるのです。頑張れなくなったとき、自分をきちんと受け入れてやることが大切なのです」

「でも、それがなかなかできない。過去の栄光が邪魔になっているのです。そういう患者と接した時は、私は思うときがありますよ。
『ああ、過去に栄光なんて、なければよかったのに・・・』って」

頑張っている時にも「どこかに怠け心」を持っていたほうがいいのかもしれない。

(『メンタル・トレーニング』織田淳太郎著、光文社新書)



▼三代目・古今亭志ん朝師匠。平成13年亡くなるまで健啖家だったにも関わらず、鰻だけは決して口にしようとしなかった。姉の美津子さんでさえも、嫌いなのかと思い込んでいたほどだが、実は違う。

芸の上達を願って、好きな鰻を断っていたのが真相だった。師匠の死後、仏前に鰻重が供えられるようになったという。

「強次(師匠の本名)、一生懸命頑張ったんだからね。もう食べな。おまえが本当は大好きだった鰻だよ」




▼四代目・三遊亭金馬師匠夫妻、4年前に金婚式を迎えた。
実は師匠、平成3年に胆のう炎を患い生死の境を彷徨った経験がある。手術の直前、奥さんがベッドに横たわる師匠に囁いた。

「あんた死ぬんじゃないよ、まだ借金があるんだから」

その励まし(?)が効いたのか、手術は成功。今は健康そのものだ。

(『サライ』2007年12/6号、小学館)

 

古今亭志ん朝さん.jpg

(写真)志ん朝さん。いいですねぇ、文七元結。大ネタです。
でも、ボクが一番好きなのは「唐茄子屋政談」ですが。 ↓



 

 

 

 






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Last updated  2013.12.07 13:53:21
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