カナダ医療システム ~妊娠した場合~
現在、妊娠13週半(4ヶ月目)です。やっと、ここまでかぁという感じ。14週に入れば、セカンド・トライメスター/2nd Trimester といって安定期に入ります。※北米では、1st,2nd,3rdと妊娠期間が3つのフェーズに分かれています。2ndトライメスターは、胎盤がほぼ完成した頃から始まり、だいたい14週(又は15週)に入る頃になっています。さて、つわりの方ですが、ここ最近、急になくなったような・・・でも、以前も9週目で調子のいい日が1-2日続き、もしや、もう終わりか!?(中には早く終わる人もいる)と思ったら、またつわりが始まった・・・という事があったので、慎重に今回は見極めております。でも、12週の後半からかなり良くなっているのは確か。料理も作る気力が徐々に戻ってきたのが大きな違いです。食べ物の好みもそうウルサくないし。そんな調子でルンルンしているけれど、やはり疲れた日の夜がダメですね。あと、以前にも増して、なんだか食べた後の消化が上手くいかないのか、夜になると胃からの膨張感があって、気持悪くなったり。まだ妊娠4ヶ月に入ったばかりなのに、夜のお腹は妊娠5ヶ月以降のように、膨張しているのが気になるなぁ・・・なんか、ヘン? とにかく、(1食でもドカッと)食べ過ぎた日や、疲れた日は、これが顕著で出るという事が分かりました。なんだか妊娠すると、身体の調子にも便感になるものですね。最近は、自分の身体と話し合う事多し。さて、こんな感じで妊娠生活を送っている私ですが、日本の妊娠の本を読む度に、「いいなぁー日本の産婦人科~」なんて思ってしまいます。というのも、日本は、診察にいけばマメに超音波もやってくれるみたいだし。しかも、その場に機械があって便利。カナダというのは、妊娠9ヶ月中。多くて2-3回しか超音波をしてくれません。たぶん、私は子宮筋腫もあるし、トライセメスターごとに様子を見る事になっているので、計3回はできるでしょう。でも、たった3回・・・・・。こちらの出産にかんする医療事情には、最初、かなりの驚きがありました。まず、妊娠したらどうするか?日本だと普通に産婦人科へいけばいいのですが、こちらは、だいたい、最初はファミリー・ドクターへ行きます。けれど、ここカナダのB.C州は、医者が足りていないため、、ファミリードクターを見つけるのが困難。私達は、まだファミリードクターがいません。そういう場合は、ウォーク・インのクリニック(予約なしで飛び込んで行けるクリニック)へ行くのです。とにかく、最初にこのファミリードクター、もしくは、ウォーク・インのドクターを通さなければ、産婦人科へいけないようです。いやいや、産婦人科を、自分で調べて、最初から行こうと思えば行けるようですが、やはりファミリードクターを通した方が、紹介状があり、すんなり見てくれる(予約がとれる)ようなシステムになっているらしいのです。自分で探しても予約が取れない場合もあったりすると聞きました。このように、カナダでは最初から産婦人科へ行くというステップよりも、最初は”ファミリードクター”というのが、最初の一歩のようです。しかし、ここで、また驚いたのは・・・妊娠が確定してすぐ産婦人科の先生を紹介してくれるのか?と思いきや、先生によっては、妊娠6-7ヶ月までファミリー・ドクターが見るケースがあるんだそうです。そのファミリードクターによっても違うだろうし、妊婦さんの状態でも変わるのだろうけど、産婦人科(専門家)の紹介はかなり先になる可能性があるらしく・・・。専門外の先生でも充分な場合は、そこでしばらく見る事が多いそう。ひぇぇぇー、そんなもんなのかぁ・・(汗)と、おどろき さて、上のドクターという選択の他に、カナダはミッドワイフ(助産師)を選択することができます。私は、どうせファミリードクターもいないし、できれば最初から最後まで1人の人にみてもらいたい・・・プラスα、産後のケア(母乳の指導とか)をしてくれるサービスが欲しいと思ったので、それを満たしてくれるミッドワイフのシステムに決めました。まぁ、最初からドクターはあまり考えていなかった・・というのもあります。昔から、なんとなく自宅出産に憧れていて、それを選択できるミッドワイフについて、かなり調べてはおきました。でも、私は子宮筋腫もあるので、自然分娩ができるかどうかは、今の時点では、まだ分かりません(帝王切開の可能性もあるので)。筋腫の様子を見ながら・・・なのですが、何かあった時に怖いので、自宅出産ではなく、病院にしようかなぁとも思っている所です。ミッドワイフは、基本的に、自宅か病院か、出産場所を選べます。彼らも、他のドクター同様、大きな総合病院に部屋を確保しているのです。それと、妊婦さんに何かあったときのためのネットワークも広く持ち、例えば、私が帝王切開になった場合は、専門のドクターへリファーしてくれるシステムになっています。その他、ミッドワイフは産後6週間のケアがあり。産後は1週間に1度の検診と母乳の指導をしてくれます。ここは、ドクターとは違う所。そして、ミッドワイフもお医者さんにかかった時と同様に、こちらのB.C州の保険が使えるのです。このBC州の保険は、年間約8万円(1人)程を払えば、医療費すべて無料になるというもの。なので、出産にかかる費用も、0(ゼロ)円となっています。最初は、なんて素晴らしい!と思いました・・・しかし、もう少しお金を出しても良いからと思う事もしばしば。なぜかというと、すべて保険でまかなう事ができるために、サービスは、最小限のものになってしまうのです。ここに、カナダ医療システムの問題が浮き彫りに。州からの医療に対する予算は決まっています。その予算を越える程の仕事をするのはバカバカしい(タダ働きになるし)というのもあり、本当に、その予算内で終わるような働きぶりなんですよね。なので、色んな事が実にスローに運ぶ、効率の悪さ。それと、予算内で終わらせるということは、様々な機械なども、そう多くは揃っていない様子。なので、例えば、検査をしたい場合など、予約を入れてからかなり待つ場合があるらしいのです。その待ち時間のお陰で手遅れになり死ぬ・・・なんてこともあるらしく・・・。実は、これ、かなり問題になったらしいのです(当たり前!)。最近は、改善しようと州の方も頑張ってはいるようですが・・・、どうなんでしょうね。できれば、個人に選択のある私立の病院/クリニックがもっと出来て欲しい。お隣のアメリカとは極端に違う方針をとっているカナダ。アメリカは私立しかないし、保険も自分で買うし。こっちは、全てが公立、それに州が面倒みてくれる、でもそれ以外の選択がない。ここまで、極端だと、どちらもバランスが悪いですね・・・。でも、そんなカナダ、最近では私立のクリニックも出始めていて、妊娠した場合の超音波も、お金を払えば、CDにしてくれたりというサービスをやっているようです。市民に選択権があるとこちらも安心しますね。もちろん、公立のシステムが万全であるのが一番なのですが。でも、日本を見ると、産婦人科は、まったく自腹なので、やはりサービスがいいのでしょう。超音波もそのクリニックごと、病院ごとにあったりするし。こちらは、予算の関係上、超音波の機械自体が少ないらしいのです。なので、クリニックごとにはありません。結果、日記の最初の頃にもお話しましたが、超音波の検査自体、9ヶ月の妊娠で多くて2-3回程度になってしまうんでしょうね。機械が少ない所へ、人々は殺到するわけで、予約も最低2週間前でないと取れません。そんなわけで、私は8週目の時に超音波をやったっきり。その後のbabyがどうなってるのか知る由もありません。なので、ついつい、妊娠してるの?と未だに半信半疑になってしまうことも。「ボボちゃーーん、大丈夫?生きてるかい?」と声をかけつつ、思い出すようにしています。次の超音波は、たぶん20週頃なので、それが楽しみ♪さて、こちらの通常の検診では、どんな事が行われるのでしょうか。まず、超音波でbabyを見る事は毎月できません。私のかかりつけミッドワイフの場合、1ヶ月ごとの検診では、尿検査、血圧、音だけ聞けるミニ超音波でのbabyの心音確認、あとは、その月ごとのアドバイスや、質問に答えてくれたり。検査(超音波や血液検査など)後の診察であれば、その結果報告など(下記に説明)が、通常の検診となっています。日本では、検査もそのクリニックでやってくれますが、こちらはすべて専門分野に分かれている為に、ドクターやミッドワイフが、超音波検査や血液検査の申し込みを書いてくれます。私達は、その紙をもって(予約が必要な場合は自分で電話する)、病院、または街の検査クリニックへ行く事になるのです。そして、検査結果はドクターやミッドワイフに送られ、次回の検診の時にドクターやミッドワイフから直接、色んな話を聞く事になります。どうしても、検査、診察、そして、出産と、違う場所をぐるぐると自分達がまわるようになってします。そのクリニックや病院で全てが終わらないというのも、関わる人間が実に多いという事も、日本とは違った所だなと感じます。それもあって、なるべく、最初から最後まで親近感を持てるミッドワイフがいいなぁーと思っていました。やっぱり、初めての出産ですし、親近感や安心感というのは、私にとって大事な要素。中には、ドクターを勧めた人もいましたが、ミッドワイフも出産についてちゃんと専門に勉強してきた人達。なんら、ドクターとは変わりません。それに、いざとなれば、すぐ専門家を紹介もしてくれるというのも、他のドクターと同じ。あとは、そのミッドワイフと会ってみて、自分と合うかどうかが決め手となるでしょう。合わない人だと、安心感や親近感は湧きませんからね。国も違えばシステムも違うのは当たり前。カナダでの出産はどんなふうになるのかなぁ。2月までまだまだ先だけど、考えると、ちょっぴりドキドキしてしまいます☆人気ブログランキングに参加中!↓One Click ↓☆★☆ワンクリック、よろしくお願いします☆★☆