Sexual Abuse Intervention Trining (性的虐待介入トレーニング)1
木曜・金曜と、2日間にわたって、Sexual Abuse Intervention Traning(性的虐待介入のトレーニング)に参加しました。このワークショップも、ナラティブの時同様、朝9時から夕方4時までと、1日中のもの。でも、そんなに長く感じなかったくらい、かなり興味深いものでした。私的には、ナラティブより良かった♪絶対、レベル2も参加したい!ちなみに、このトレーニングは全部でレベル4まであります。今回の講師、Cheryl Bell-Gadsbyさんは、20年以上、エリクソニアン(ミルトン・エリクソン)、ソリューション・フォーカス(解決志向アプローチ)を中心に、トラウマ・セラピーを行って来た方です(子供から大人まで、幅広く虐待のケースも)。とっても気さくで、明るい女性です。参加者は、私を含めて今回は12人と丁度良い感じの人数でした。参加者のほとんどが、様々なバックグラウンド(文化)を持つ家族、特に子供達の虐待ケース、又、スクール・カウンセリングなどに関わっている人達で、彼女達からも、様々な経験談が聞けて参考になりました。中には経験16年!というベテランの人も!で、内容はというと・・・ざっとこんな感じです(↓)Day 1: 子供と家族のサポート☆児童性的虐待がどのようなものか?:社 会的、家族、そして文化的視点から☆子供の発達段階☆アタッチメント(愛着):基礎・理論☆性的虐待の有無を示す指針。そして、その後の症状。 Day 2: 性的虐待を受けた青年サバイバーのサポート☆青年期の発達段階:特に発達段階における、ジェンダー(性)、人種、民族、クラス(階級)、セクシャリティ(性的特質)などへの影響。☆性的虐待/トラウマから受ける、発達への影響。☆青年期における(子供のときに受けた性的虐待の告知/又は青年期までも継続するもの)治療課題と適切な介入方法0歳児~19歳と、大人の一歩手前。青年期までに起こった性的虐待についてを中心に、発達段階を考慮しながら、愛着理論を中心に、そして、治療段階では、ソリューション・フォーカス(解決志向アプローチ)の視点でつくられた、子供とのゲームによる遊戯療法などを学びました。その他には、性的虐待が起こった家族へのサポートや指導。介入や課題についても色々と話し合いました。特に子供への介入というのは、どうしても親が関わってくるので、治療をするにしても、親/家族を無視することはできません。もちろん、性的虐待が家族内で起こった場合、勿論、日本で言う児童相談所のような所が介入しますし、治療者も、子供とセラピーをしていて、そういう疑いがあった場合は、通報する義務があります。これは、性的虐待に限らず、身体的虐待もそう。全ては、児童虐待という枠になります。今回のトレーニングで、とても参考になったのは、発達段階のリビューです。その中でも、性的虐待を匂わせるような症状、そして、虐待が、発達段階によって、子供達にどのような影響を与えるのか?というのは、とても参考になりました。とくに愛着(アタッチメント)というのは重要です。このアタッチメントというのは、子供の頃に、親(又はその他養育者)との間で築き上げられるもので、この絆が、その後の、自己尊重(セルフ・エスティーム)、対人関係へ影響を与えます。たとえ、虐待を受けたとしても、誰かしらとこの愛着という絆を結べていれば、乗り越える事もできるということ(例えば、お父さんに虐待を受けたけれど、母親が守ってくれて、母親との絆はしっかりとしたもの。又、母親も助けてくれなかったけれど、祖父母が介入し、救ってくれて、健康なアタッチメントを築けた例etc...)。心の傷も、癒されたり、軽減でうる事ができるのです。ほんと、大事ですねぇ。ちなみに、私も、このアタッチメントの理論は結構好きで、そういう視点で書かれている育児書を選んだりしちゃいます(DR.シアーズのベビーブックは、この視点だったので読んでみました)。日本でも、この愛着理論は広く知れ渡っていると思います。まずは、このアタッチメントありき。その上で、一貫した制限/リミットと設けるというのが、大間かではあるけれど、いわゆるペアレンティングの基礎になってくるのかなぁって思います。そうそう、このペアレンティング、以前、子供のクライアントのお母さんに、このペアレンティングをしなければいけなかったので、まぁ、ちょっと学んだ事があったのですが、実際、自分が親になってみると、そんなに簡単にいかないなぁって思います。おっと・・話がそれそうなので・・・これくらいにして・・0歳~19歳までの発達段階、そして、それぞれの段階における、虐待からの影響など、詳しく次回へ書きます☆←ワンクリック、よろしくお願いします☆