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カテゴリ:書評
本書はかなり好き嫌いの分かれる本ですね。少なくとも私は嫌いです。内容は薄っぺらいし綺麗事ばかり。実務の参考になるような内容も正直なところあまり無いと私は感じました。いや、正確に言えばマーケティングの知識的な部分は一定の参考になるかもしれませんが、この本である必要は特にないな、と。もっと深いところまで知識を書いてくれているマーケティングの教科書的な本はいくらでもあるわけで、あえて本書を選択する理由はありませんし、本書内でひけらかされている知識もなんだか中途半端で、知りたいところまで届いていかない感じ。 そもそものところ、表紙のイラストも意味不明ですよね。なぜ女性(多分女性)が睨みつけている表紙で「必要とされる仕事の見つけ方」になるのでしょう。本書を最後まで読みましたが最後まで意味不明でした。キャッチーなイラストだと思っているとしたら相当痛いです。 本書全般通して内容は非常に薄っぺらで何かの役に立つものでもないのですが、とりわけ最終章は酷かったです。昭和、平成、令和を勝手に著者が定義づけていますが非常にありきたり、しかもオチは「みんな違って、みんないい」。じゃあこの一言でいいじゃないか、というね。まあそもそも私はこの考え方は超嫌いなのでその時点でこの著者とは相容れねえんだけど。 多くの人はこの手の書籍、マーケティングしかり営業本然り、手に取る時は「自分が勝利したい」から手に取ると思います。勝ちたいわけです。言い換えれば相手を負かしたいわけです。他者よりも優れた自分になりたいから研鑽するわけです。そういう読者層に向かって「みんな違ってみんないい」的な「世界のパズルのピースを埋める自分だけの輝き方」とか、もうね、話にならないですよね。「勝たなくていい」「争わなくていい」「自分だけの場所がきっとあるから」、ならこんな本、普通は読まないですよね。 ということで全く評価に値しない本だと私は判断します。 内容評価 15点 /100点 外見評価 0点 / 100点 全体評価 15点 / 200点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.14 08:55:47
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