実録★学童ドキュメント!【さよならを言えなくてごめんね】第30話
新しく入ってきた学童の子に 染野加奈という女の子が居た。彼女は保育園のころ 草太と仲良しだったらしく・・まだ学童の集団にうまく溶け込めないでいた草太をおねえさんのようにフォローしてくれていた。たまにね、意見が合わずに『もう 知らない!』って喧嘩する時もあったけど・・ 私は彼女から草太の保育園時代の様子を色々リサーチできた。*******第30話 園児に好かれた草太思えば草太と先生は 他の子より長い時間を共に過ごしたよね・・。ほら 土曜保育という特別な時間があっただろう?きみは自分より小さな乳幼児さんや毎週違った性格の女性保育士さんと長い時間、保育園の一室で長い時間一緒で居なくちゃいけない・・そのことに ストレスを感じてもいたよね?保育園を経営する海老沢園長にしてみたら土曜保育というのは願っても無い〝金の卵を産む雌鶏” のようなもの。あとあと この人の腹黒いところはどんどん明白になっていくと思うのですが・・学童に重度の障害児を迎い入れ 女の指導員に排泄物の世話をさせたり。。そういった事も彼女にしてみたら社会貢献・・ご自分が政治に携わるために利用したひとつの足かけに過ぎなかった。健常の子どもたちに それを見せる事がバリアフリーの一環になると誇り高くおっしゃっていましたが・・専門のケアスタッフも置いていない学童施設で素人の学童パートが障害児の面倒と健常の子両方の世話をすると言うのは思ったほど簡単なものではありませんでした。まだ小学3年なったばかりのノンが障害をもつ康くんの排泄物処理をしている姿をみてあなたは何も感じなかったのでしょうか?選挙の票を集める為に 偽善を売っている女性ですものね・・。現場で働く者の声など聴く訳がありませんよね?**********☆お話はちょっと脱線してしまいましたが(^^;草太は そんな場所に居ても ちっともグレることはありませんでした。自分がそこで過ごすことがお父さんお母さんの役に立つことだからと・・小学1年にして ちゃんと心にとどめていたから。。当時確か佐野りむる君って2歳の男の子が土曜保育に来てて・・草太がブロックで飛行機なんか作ると そりゃーもうヒーローのようにきみを見ていたよね(笑)◆たーだ譲るってことは この頃の草太には出来なかった(^^;ま、それだけ一からオリジナルを創造するって大変なことだって彼は知ってたんだと思う。だから相手が2歳児だろうが年配のじーちゃんだろうがムキになって引っ張り合った(笑)そんな君に相手がどう思って言ってるか?ちょっと荒療治ではあったけど・・先生、教えた時あったよね(^-^;先生も ブロックそれぞれの形をうまーく利用して ひとつの形に仕上げる君の器用さには いつも感心していた。やっぱり理数系のお父様の血が 流れているんだなーって学童のお迎えにいらした草太のお母さんが よく「これ うちにも同じのありますよ」そう言って 先生に教えてくれることがあったんだ(^-^;決して先生の前では 見せて?とかねだったりしないだった君・・先生の手作り作品と同じものを お家で作ってたんだってね?周りの子は平気で自分が欲しいものを欲しいと先生に言ってくる中・・君はただただ私の作ったものを目に焼き付け自力で同じものを再現した・・。我慢できるって凄いことだよ 草太。そんな静なる彼が 女帝の矛盾さに激怒したと聴いて・・わたしは うれしかった。