再放送版【さよならを言えなくてごめんね】第8話 ドキドキの勇気の洞窟
入ったばかりの私は知らなかったのだが・・ のびのび学童では毎年 冒険活動センターという宿泊施設にお泊りする恒例行事があるという事だった。 自然豊かな森林地帯に建つその冒険活動センターには年間通してたくさんの教育機関から先生、生徒が訪れ 楽しい思い出を作っていってるという・・。 小学生低学年の男の子にとって そこはカブトムシや川エビ、小魚たちを見たり触ったり出来る自然のパラダイス・・。 のびのび学童の子どもたちも 数日前から あのスポットにカブトムシの罠を仕掛けるとか? 虫取り網を誰が持っていくとか・・夏休みの課題そっちのけで喋りこんでいた。 通算で4回?冒活含め色んな施設に色んな子どもたちとお泊りしたザッキ~は 当時 どの子とどの子がメンバーで居たか?うる覚えなのだが・・・。 笹川小学校の大と空、 池山小学校の風 あと蔵並小学校の呈・・ 確か初回は それくらいのメンバーで冒険活動センターに行ったんだと思う。 女の子のノンや豪ちゃんは別用があってお泊りに参加出来なかった気がする・・。 学童から現地までの運転は高山先生がしてくれた。 子供たちもう・・車に乗るなり前日に買い込んだお菓子をパクパク。。。 シートのあちこちに 子どもたちの食べたポテチの破片やらグミの入ってた袋が散乱してるし。。。 高山先生はね ほんとに口数の少ない 穏やかな先生なので そういう子どもたちの様子 横目でみても 何も動じることもなく。。 慎重な運転をされてたから・・。 ま、このくらいは大目に見てあげていいのかって。。自分もさほど注意することもせず 大きなゴミに関しては こっちに入れなって誘導して あとはスルーしちゃった。 さて現地に着いてからが大変だった(^-^; 高山先生が受付してる間も 子どもたちは自由奔放だったから(笑) ふっと草むらみるとぴょんぴょん バッタやコオロギ飛んでるしね。。 そりゃー小学生低学年の彼らにとったら 興奮ものでしょ? 持ってる虫かご広げて 採るわ採るわ(笑) でもお目当ての虫はバッタやコオロギのようでは無いらしく・・・ 『ザッキ~、早くあっちの方いこ?』そう急かす。 笹川小の自然児:大は生き物全般が大好きな男の子でね。 冒険活動センターに来るのを凄く楽しみにしていた。 それで他の子が持って無いカッコいい玩具の双眼鏡みたいのを首にぶら下げててね? 用もないのに しょっちゅう首から外しては 他の子に貸してあげたり その辺に置きっぱなしで遊具で遊びこんだりしてたんだ。 険しい山道を上がったり こんなところ通れるの?みたいな林の道をみんなで通り抜けたりして 大きな橋が架かってる場所まで出てきた。 お目当ての洞窟 ゆうきのどうくつにたどり着いた一行・・。 高山先生は なぜか足早に洞窟内に入ってしまいΣ(゚Д゚) 私たちは 取り残されてしまった。。。。。 どうすんのーザッキー? 心細そうに呈が私の腕をつかむと 他の子どもたちも ザッキーこわいって ひっつく(◎_◎;) 《ほんとにこわいのお前たち?》 そう言いながらも ちっこい頭 わたしの腕やら横腹やらにくっつけながら頼ってくる子どもたち見たら しょうがねーなーって(-"-;A ...アセアセ 4人まとめて腕組んで 洞窟の中入っていたんだ。 それが 洞窟内は途中で二手?なんか枝分かれしてる部分があってね(^^; 片方は行き止まりになってるんだよね。 その行き止まりの空洞から。。何者かがわっ!って出てきたの(@ ̄□ ̄@;)!! ほんと あの穏やかな高山先生が そんな事をすると思わなかったので 子供たちより先に大笑いしてしまった・・わたし(^-^; 子供たちも私につられて大笑い。 それがさぁ。。すっごく面白かったとみえて 『もう一回最初っからやろ?ねーザッキー!』って 洞窟の中引き返そうとするんだよ 子どもたち(~_~;) 「そんな・・なんで折角出口まで来たのに入口戻んのさー!」 そう言いながらも 喜んでる子どもたち見捨てられず3往復ほど付き合ったザッキ~。 なぜか洞窟外に出るころには ほっくほっくの笑顔になっていた。 3度目に洞窟入り口戻った大が歓声の声をあげた。 『見てみてザッキー!ガマがいるよ でかー』 みると その辺の田んぼに居るカエルとは桁違いの大きいイボガエルが 大の掌に握られてたの(*_*; いやぁ カエルも長く生きてると人間みたいな顔になるんだね。。。 あまりの不気味さに もう離してあげなって 言ったんだけど。。 大は可愛い可愛いって。。離さないの(-"-;A ...アセアセ 『こいつ主だよ きっと』 興奮冷めやらぬ大に 先生が写真に残してあげるから ここに離してあげなって なだめ 何とか手放した。 これだけでも相当 子どもたちと私の絆は深まったのだが・・ この後 もっと 凄い事がおこって まさにザッキー学童においての伝説! 夏休みになると ここに行きたいベスト1に この冒険活動センターが選ばれる理由となったのです ~つづく~