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テーマ:ジムニー大好き!(1622)
カテゴリ:アピオ河野社長のコラム
気がつくと高校生の頃からほとんどテレビは見ていない。したがって当時流行のトレンディドラマも知らなければ話題にもついていけないが今まで生きてきて特に不自由を感じた事はなかったので所詮その程度のものだと感じている。トレンディドラマに関していえば面白そうであれば後々話題になるし半年ほどあとになればDVDリリースされるのでそれを観る。テレビをみない分、なにをしているかと言えば私の場合、それは活字である。しかもネット上の活字ではなく紙という媒体に印刷されたアナログな紙メディアの活字である。自分でも活字ジャンキーでないかと思えるほど本や雑誌が好きだ。
雑誌のいいところはやはり手軽にいろいろな情報がプロの書き手とプロのフォトグラファーにより完成度高くできあがっているところだ。(最近では一概にそうとも言えないものもあるが)そんな大好きな活字、雑誌の世界も最近では暗いニュースが多い。 大正6年の創刊以来、あと9年で100年の節目を迎えるはずだった雑誌「主婦の友」が、5月発売の6月号をもって休刊となるとの事。 昨年4月20日号を最後に米雑誌の「ライフ」が、70年余りの歴史に終止符を打ったがそれよりもさらに20年も歴史ある日本の雑誌が休刊を迎えるのは残念でならない。 恐らく万策尽き果てた上での決断だと思うが、ビジネス雑誌など分野によっては軒並み部数も伸びて好調らしいのでやり方次第では他にもわずかな可能性があるような気がしてならない。 雑誌は書店で販売するものという既成概念があるとすれば、それを打ち破るカタチで好調なのが乱立するフリーペーパーだ。広告費だけを頼るならばいっそ企業媒体の広告雑誌として作った方が潔い。また写真だけではWEBでのユーチューブのような動画に勝てない領域もあるのでそんな場合はDVDも必要だろう。雑誌の販売売上げに頼るのであれば、毎月発行はやめてクオリティの上で圧倒する内容で高めの価格設定を行い季刊誌で1冊3500円の内容とかでも中身次第では売れると思う。中身で勝負の場合は、ニュースの速報スピードでは到底ネットには勝てないのでクオリティで勝負する。たとえばオートバイなら片岡義男氏のコラムや、アウトドア系ならば椎名 誠氏のようなすでに作家としてプロとして有名な方に書いてもらい写真も相応のコストはかかるがクオリティの高い写真で作れば本の価格が高くとも私なら買う。(限度はあるが) そしてなによりも車なら車、オートバイならオートバイ、カメラならカメラ好きというようなとにかく読者よりも情熱の点で上回る熱さと情愛があるスタッフで一冊の本を作り上げないといいものは作れない。 情熱といえば最近のメーカー等のの広告を見ていると広告担当者は必死で考えたのか?と疑うようなモノが見受けられる。 仕事を流しているとしか思えないクオリティや魂が入っていない広告は見ていてそのオーラがない。恐らく大手の広告代理店を経て相当な金額を支払っているのだろうけども中にはその効果が少ないのではないかと思える広告がある。 アピオの広告費なんて大企業のそれとくらべると雀の涙程度かもしれないが金銭面ではアピオの生み出した商品を買っていただいたお客様からの代金のうち、製品の製作費や運賃、開発費、人件費など必要経費を差し引いた金額の最後の利益の中から生み出した血のようなお金を使っている。従って広告費を使う以上は最大の費用対効果が得られる媒体はどこか?と真剣勝負だ。 聞くところによれば明らかに総合誌よりも専門誌のムック本など当然費用対効果が高そうな媒体であっても、前例のない雑誌や別冊本にはメーカーの広告出稿が出ないらしい。予算の関係でますますネットへの比率が高まっているのはわかるが、もし仮にできない理由が、前例のないものにはできない。そして前例があれば内容を精査せず広告を継続出稿するのであれば、それはまさにお役所仕事である。最近ではそのお役所仕事と形容された役所でさえ汚名挽回に新しいサービスや取り組みを行っている。 昨年の12月には、私も何冊か蔵書している山海堂が負債総額約17億5000万円を抱えて事実上倒産した。 創業から111年10ヶ月余だったという。100年の時を超えて継続できた出版社、あるいは事業というのはほんとうに凄い事。敬服に値する。今現在、大企業と呼ばれる自動車メーカーや電機メーカーですら続々と企業提携などで再編している。ひとつの会社を100年間継続するというのはとても凄い事だと思う。 そんな凄い歴史が消滅、あるいは幕引きする事への悲しさや無念さは計り知れないものがある。数々の困難な時期を乗り越えて今日に至ったはずだ。 そんな経験も歴史も時代の変化の前に対応できなかったといえばそれまでだが、もうこれ以上雑誌ファン、書籍ファンの1人として暗いニュースが流れるのは終了してほしいと願うばかりだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.19 15:50:48
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