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カテゴリ:(完結)四国遍路
![]() 2004年05月06日(木)快晴 04:00起床、パンとコーヒーで朝食。反対方向へ行く広島の夫婦遍路と挨拶を交わし、05:00「民宿八十窪」を出発。明るくなってきた快晴の空に、大きな満月がくっきり。05月01日に四国入りして以来ずっとはっきりしない空模様が続いてきたが、今日は雲ひとつない。放射冷却現象で吐く息が白い。 昨日この辺りをウロウロしていた犬が、付かず離れずこちらを窺いながらついてくる。食べ物が欲しいのかと思いパンをやるが、お腹を空かしているようでもない。ただ遊んでもらいたいだけなのかも。30分くらいついてきたが、早起きのおじさんを見つけてそっちへ行ってしまった。 国道193号線に合流して交通量が多くなり、徳島県にはいる。07:30夏子ダム休憩所。昨年の大晦日に池田町の民宿で、逆打ち遍路のトモウラさんから、ここから先のルートについて教えてもらった。その情報によれば、農産物加工所の向かいにショートカット山道の入口があるはず。注意しながら広域農道を行くと、情報どおりの地点のカーブミラーに遍路道を示すステッカー。薄暗い山林に細い踏み跡が延びている。 はじめのうちは踏み跡もはっきりしているが、奥へ進むにつれ道があるのかないのか分からない状態になってゆく。放置された山林に目印は全く見当たらない。「引き返すほうが賢明なのでは・・・」と思いながらも、「もう大分登ってきているし・・・」という考え。農道を歩くと3~4kmも遠回りしなければならない。倒木を跨ぎ、道なき急斜面を力任せに登る。 入口から30分ほど、斜面に不法投棄の電気釜が転がっている。・・・ということは、この上に道があるはず。思ったとおり、やがて何とか林道まで登りつく。最大の難所は乗り切ったようだ。林道は広域農道に合流する。 農道をしばらく進み、遍路札を見つけて簡易舗装路にはいる。直に未舗装に変わるが、車が通った跡もある九十九折りの林道。何ヶ所かある支線の分岐にも、遍路札が下がっていて心強い。かなり上った辺りで轍が消え、ひとの歩いた痕跡がわずかに残る廃道に変わる。雑草を踏み分け、蜘蛛の巣を払いながら進む。夏場だったらとても通れないだろうと思いながら歩き続けると、・・・突然道がよくなって、地図にも載っている「河野ミリクロン大滝種苗場」の畑が現れる。二つ目の難所も無事通過。 09:40別格第20番大瀧寺、人影なくシーンとしている。お参りを終え納経所へ。誰もいないのではと心配したが、おばさんが出てきてくれる。20番目の数珠玉を購入、これで全部揃った。パンとポカリスエットでかなり早い昼食。あとは明日、霊山寺と高野山をお参りするだけ。 (後編につづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.23 15:51:15
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