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カテゴリ:(完結)四国遍路
2004年05月07日(金)快晴 01:20起床、02:00民宿「土柱パラダイス」を出発。今日中に高野山の納経を済ませるため、こんな時間の出発になる。雲がなくてほぼ満月だから相当明るい。月明かりがなければ、満天の星空なのかも知れない。徳島自動車道に並行する阿讃山麓広域農道を東へ向かう。 あちこちの飼犬から吠えかかられる。一匹が吠えると近所の犬も加勢する。こちらは真夜中の不審者だから仕方がない。スーパーのベンチでパンと缶紅茶の朝食にする。03:40上喜来橋で日開谷川を渡り、大窪寺からの遍路道に合流。 熊谷寺下を通るころ東の空が薄明るくなりだす。「たみや旅館」が宿を閉じたことは聞いていたが、看板をベニヤで塞いである。この遍路旅の初日に泊まった宿。古い遍路宿がまたひとつ消えてしまった。四国遍路を他の旅とは異なるものにしている重要な要素が、こういう宿なのだが・・・。正面から朝日が昇り、夜が明ける。 地蔵寺近くの県道に、無料接待所のトイレを見つけ利用させてもらう。60歳くらいのおじさんが「休憩所もあるからコーヒー飲んでいったら」と声を掛けてくれる。ここの持ち主のようだ。休憩所は6畳ほどのプレハブ小屋、布団と流し台もある。「それ、うちで作ったみかん。見栄えは悪いけどおいしいから」と、テーブルに置いてある直径15cm以上ありそうな甘夏を勧めて行ってしまった。 インスタントコーヒーをいれてひと休み。壁には数十枚も納札が貼られている。遍路地図のコースから少し外れているが、泊まってゆく遍路もいるようだ。さっきのおじさんの会社と思われる「溝渕工業」の名前のはいった黒板が入口脇に掛けてある。おやつ用に甘夏をひとつもらって出発。 (後編につづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.30 14:28:23
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