｢歩きつなぎの旅」の記録

2009年03月28日（土）曇




08:30いすみ鉄道久我原駅着、前回の続きを歩き始める。線路沿いに北上、国道４６５号線から脇道にはいる。地形図には「破線」で表記されているが、簡易舗装の林道になっている。

最初の分岐。左の道にはポツンと郵便受け、・・・・この奥に誰か住んでいるらしい。右の未舗装道を選択する。しばらく森の中を進んだところで素掘りのトンネル。だいぶ崩れていて、車が入れるのはここまで。トンネルを抜けると、泥濘にオフロードバイクのワダチが確認できる。

また地形図に載っていない分岐が現れる。「尾根を直進する道」と「脇へ下り気味の道」。こういう場合のセオリーに従って尾根をたどるのだが、・・・・５０ｍほどで踏み跡はヤブの中へ消えてしまう。セオリーは万能ではない。分岐まで戻る。

09:15高塚山と思われる地点まで登ってきたものの、地形図にある三角点が見当たらない。傍らのヤブを５ｍほど登ったところに三角点発見、これが頂上（１７９ｍ）である。見晴らしは全くない。


未舗装林道で山を下り、09:40いったん国道４６５号線に出る。湯倉で町道に逃れるつもりが、トンネル工事中。頼んで通してもらう。田舎の工事現場は融通が利いてありがたい。町の環境センターに満開の桜、早咲きの品種なのだろう。

「大多喜 県民の森」の中、林道 泉水西部田線を通る。キャンプ場や遊歩道が整備されているけれど、季節はずれの野外施設に人影は見られない。11:00県道１７２号線に出る。尾根に近い道路のため、所々で眺めがいい。11:30惣菜パンと紅茶で昼食休憩。

11:45「江戸道」入口を示す道標。地形図では「実線」で表記されているから林道だと思っていたら、歴とした山道である。帰りの電車の時間のこともあり、林道歩きで遠回りするのはやめようかと考えていたが、山道となれば話は別。「江戸道」に進む。


雑木林と植林地の混じる尾根伝いの道が続く。地形図にはない分岐に出る。道標はない。どちらが正しいのか分からない。「勘」で左を選択。さらに進むとまた分岐。ここには道標があるものの、「江戸」と「大多喜」の矢印が逆になっている。なんだこれ？

３番目の分岐。ここの道標も「江戸」と「大多喜」が逆になっている。そのうえ矢印の指す方向が意味不明。・・・・最初の分岐で左を選択した時点から間違っていて、１８０度逆方向に歩いているのでは？という不安がムクムク湧き出す。なんの根拠もないまま右を選択する。

尾根道が続くのだが、だんだん下り気味になってゆく。３番目の分岐は左が正解だったと納得させられるころには、もう引き返す気力の起きないところまで下ってしまった。どこに出られるか知らないが、とにかくこのまま進む。

森林作業用の杭に「月出」の文字がある。どうやら「江戸道」北側の月出集落のほうへ向かっているらしい。山道から林道へ、一軒屋の前に出る。さらに下って車道、ようやく地図上の現在地を確認する。

12:45月出小学校前、月崎駅までは５．５ｋｍ。急げば13:44発の電車に間に合う。次の電車は15:18発になってしまう。県道１７２号線を急ぐ。水張りの始まった田圃からは、カエルの鳴く声が聞こえる。

線路沿いに菜の花が咲く踏切を渡り、13:35今日の終点・小湊鉄道月崎駅に到着。５０分で５．５ｋｍを歩いたようだ。時速６．６ｋｍ。13:44発の電車で帰途に就く。


久我原駅→月崎駅：２５．５ｋｍ