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カテゴリ:(完結)南関東低山つなぎの旅
2009年04月04日(土)晴れたり曇ったり 菜の花が咲くなかを行く小湊鉄道の電車に、沿線のあちこちからカメラ小僧のレンズが向けられる。07:26月崎駅着、前回の続きを歩き始める。 静かな舗装林道を、尾根伝いに山の中へ上って行く。見晴らしのいい場所に数軒の別荘。追い越して行く軽トラ荷台の檻から、猟犬がこちらを見ている。こんなところで鉄砲を撃つのだろうか。 谷に下って沢筋の林道を進む。地下水の滴る苔むした崖に、竹樋を組んで水場を設けている。夏場でもひんやり感じそうな光景。道は再び丘陵地に上り、石塚集落に入る。集落内で道に迷い、行ったり来たり。 09:05福野集落、山間の小さな里に福野小学校が建つ。木造2階建の校舎と狭い校庭が、まさに「山里の小学校」の雰囲気で、絵になる。東京では満開のサクラも、ここではまだ3分咲き。 福野からが本日のハイライト、地形図に「破線」で表示された山道へ進む。耕作放棄されて荒れた棚田の間を下って行く。踏み跡が消えかかっているうえ、次々枝道が現れる。地図は全然役に立たない。植林地に入ると、頼りない踏み跡さえ絶えてしまう。この「破線」ルート、地形図上には存在するが「廃道」である・・・・撤退。 撤退の場合に備えて用意していた「実線」ルートに計画を変更する。福野集落からコンクリートの簡易舗装農道を下る。路面があちこち破損しているが、補修される様子はない。道沿いに続く棚田も耕作放棄され、荒地と化しつつある。 谷まで下ると多少広めの耕地、ここだけはトラクターで田起し作業中。素掘り隧道を抜け橋を渡ったところから、道はアスファルト舗装に変わる。谷を巻いて尾根筋に上る。全く車の来ない寂しい林道、先を急ぐ。 10:15人里から遠い山中に、突然「北向地蔵尊の霊水」と書かれた標柱。トタンで入口を囲われた横穴の天井から、ポタリポタリ雫が滴る。水量はわずかで飲用には適さないように見える。すぐ先に「北向地蔵尊」のお堂と休憩舎、ここでひと休み。 上大谷で人里に至る。水の張られた田圃では、オタマジャクシがうじゃうじゃ群れる。国道410号線を経て、11:10今日の終点・久留里に到着。11:18発の鴨川日東バス「カピーナ号」でJR総武線千葉駅へ、12:30発の電車で帰途に就く。 月崎駅→久留里:16.3km お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.07 10:56:18
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