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12月の読書メーター
読んだ本の数:12冊 読んだページ数:2982ページ ナイス数:17ナイス 毎日長い距離を走らなくてもマラソンは速くなる! 月間たった80kmで2時間46分! 超効率的トレーニング法 (ソフトバンク新書) ランとバイク(自転車のこと)を組み合わせればより短い走行距離で十分なトレーニングが出来るというストーリーなのだが、実は筋トレをやれという内容。苦しくなるほどの負荷をかけなければ走力を支える筋肉は鍛えられないと。そりゃそうだけど・・・。 読了日:12月11日 著者:吉岡 利貢 名画の謎解き これといって難しい話は出てこない。くだけた肩の凝らない本。「ルネサンス以前、中世では視覚より聴覚のほうが重要な感覚器官だった」って、本当かどうか知らないが、カンブリア紀の『目の発明』に似たところがあるのかな。 読了日:12月10日 著者:銀 四郎 形態の生命誌―なぜ生物にカタチがあるのか (新潮選書) 生き物の「かたち」の成り立ちをナイーブなダーウィニズムで語る。ちょっと難しめの科学読み物。ところでHela細胞は遺伝子がヒトとは呼べないほど変異しすぎてしまっていて、今ではHelacyton gartleriとして、別種に分類されているとは知らなかった。 読了日:12月10日 著者:長沼 毅 あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか 何時も読むだけで実作まで進まない。どなたか人形町界隈でいい俳句のお師匠さんをご紹介ください。「写生とはあるものを見えただけ写すことなんかじゃ(中略)ない。ものごとの部分を切り取って描写することによって、見えなかったものまで活写することなのだ」と鉄案。切り取ればその向こうが見えるもんね。 読了日:12月10日 著者:辻 桃子 第七階層からの眺め いつのまにSFはこんなに寡黙になってしまったのだろう。銀河間を1千万光速で突っ走る大艦隊や、世界中が結晶していく中での逃避行や、インフルエンザでバタバタ死んでいく火星人はついに登場しない。代わりに描かれるのは<存在>との淡い交流であったり、人生を無駄に使ってしまったと悔やむ幽霊であったりする。「苺を茎からそっと摘み取るように」差し出される一つ一つの言葉によっておずおずと、ゆるゆると綴られる物語はやがて静かな余韻と少しの悲しみを、生きていることのせつなさと淡い喜びを残す。今年一番のSF。 読了日:12月09日 著者:ケヴィン ブロックマイヤー 「聴く」ことの力―臨床哲学試論 臨床哲学といういささか自己撞着気味な副題に惹かれて初めに出会ったのが「哲学は知識ではなく、知識の根拠と意味を問うものであり、哲学は科学ではなく、科学の可能性と限界を問うものである」かっこいい。やはり「臨床哲学」なるものは端から存在しえないのだとの告白か。詮索はさておき、「聴く」ことに対する深まりは説得力がある。聴くことは即ち自己を知ることなのだ。「アイデンテティには必ず他者が必要」であり、「人が個としてもつ属性なのではない」ので、「捜し求め始めたり」しても無駄だと『自分探し』を「勘違い」だと切り捨てる。 読了日:12月09日 著者:鷲田 清一 2011年12月の読書メーターまとめ詳細 読書メーター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.07 12:54:28
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