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ドラクロワ 色彩の饗宴 (ART&WORDS)
「人生のなかで一定期間打ち込んだ、たった一つの仕事が、残りの人生のすべてを規定する。あらゆるものが、その周りを巡るためにやってくる」ドラクロワの「自由の女神」の前には、人生の転機のたびに訪れ、そのたびに啓示を受けてきた。この絵なしには朝吹の人生は成り立たない。 読了日:12月31日 著者: おとぎ話の心理学 (1979年) (ユング心理学選書〈1〉) 別にユングにかぶれているわけでもないのだが、講義録のような形にまとめられていて読みやすそうなので手に取った。ユング心理学の中心概念がいろいろと「おとぎ話」という文脈の中で具体的に解説されるのでわかりやすい。アニマとアニムスの話もプリミティブな形で語られると理解が早い。「普通アニマは、男性の手を取って天国に導きあげる、ということはやりません」ので、世の男どもは心せよ、とか、「希望が思考の車を回します」とは、うつ病の絶望を良くとらえていると思った。 読了日:12月31日 著者:M-L.フォン・フランツ 故事成語でわかる経済学のキーワード (中公新書) 国の施策がどれも中途半端で必ず税金の無駄遣いに終わる最大の原因は、「覆水盆に返らず」すなわち経済学における「埋没コスト」という概念の欠如にあるという事がよくわかった。言い換えれば『既得権」だ。ほかにも「自分に都合のよい規則や約束の身を守るようになることを、大人になるという」とか。そういえばある会社が昔中国の実習生を受け入れるために作った『攻玉寮』という施設がある。「他山の石」という故事成語に基づく命名だが、ここでいう『石』って、「つまらない石ころ」のことだそうである。うーん、なるほど、あり得るな。 読了日:12月25日 著者:梶井 厚志 「怖い絵」で人間を読む (生活人新書) テレビで以前一度だけ見たような覚えがある。「怖さは想像の友」ということで、出てくる絵は皆何らかの意味で怖く、それだけ細部にまで想像が及ぶ。これまで現物を見たことのない絵がほとんどだったので、これからの諸国美術館巡りの楽しみが増えた。 読了日:12月18日 著者:中野 京子 ヤクザ1000人に会いました! こういう話だいすき。断指(指詰めの事)はむしろヤクザ社会のもつ寛容さの表れ、という指摘は、実にその通りかと。サラリーマンなら左遷もしくは首切りで、どちらも社会的生命(会社的?)を失うわけだから。 読了日:12月18日 著者:鈴木 智彦 中国義士伝 (中公新書) 「英雄・英傑といった語にはどこかしら浮ついた語感があり」ということで、この本では「義士」が取り上げられる。ここで『義』とは、作者の定義によれば、「『某義』の『某』という行為の遂行義務をいう」とのこと。たとえば『忠義』なら、『忠』を尽くす義務を言う。今の日本人にはあまりなじみがない3人なのが難。しかし「正論に反論なし。去れと正論に敵多し」との指摘は身に積まされた。 読了日:12月11日 著者:冨谷 至 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.07 12:55:30
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