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カテゴリ:韓国映画
小さいころにアメリカに養子に出されたボブ(ハ・ジョンウ)は、母親を探すため韓国にくるが、そこでスキーの経験をかわれて、何も実績もないスキージャンプの韓国代表になる。他のメンバーも、問題を起こしてスキーをやめたりした奴らを集めた素人集団で、手作りの練習施設でオリンピック出場を目指す。 助走路のスピードに慣れるために自動車の屋根で姿勢をとって走ったり、ジャンプの姿勢をとるために高い木から吊り下げられたり、ハチャメチャな練習が面白い。 ムジュのジャンプ台も完成して、ワールドカップに出場するまでチームは成長して、見事に長野オリンピックへの出場権を獲得する。しかし、オリンピック誘致活動でムジュがソルトレークに敗れて、スキージャンプの強化費用はなくなり、すべて自費でオリンピックまで活動することになる。 いよいよ本番の長野オリンピック、これまでの努力の結果がどうなるか。。。 冬季オリンピックを初出場のチームが目指す、という話は『クール・ランニング』を思い出しました。雪のないジャマイカと冬は普通に雪がある韓国では状況がだいぶ違うけど、ジャンプの練習も雪がないところがメインで、いろいろと工夫して練習したり、サマージャンプ台みたいのもあったりして、楽しめました。 韓国の冬季オリンピックというと、キム・ヨナとショートトラックくらいしか思い浮かばないけれど、やっぱり強化費用は重点配分されているようです。無名でメダルの期待もないジャンプ競技には、オリンピックの出場権を得てもお金が配分されないどころか、ムジュへの冬季オリンピック招致失敗でチームの解散の瀬戸際になるとは、オリンピック出場でとりあえず注目が集まる日本とは事情が違います。 ボブがアメリカへ養子にいった話は、背景が全くわかりません。日本のブラジル移民のように、韓国ではメジャーな社会問題なのでしょうか。ボブのチームメイトも、家族のために兵役を避けようとしたり、実家で働いていた中国からの不法滞在者と結婚したり、いろいろと問題を抱えています。でも、そういったことが関係なくなるオリンピックって、やはり素晴らしいものです。 2時間半近い長尺なんですが、あまり時間の長さは感じなかったかな。できればスポ根一辺倒でいったほうが、シンプルで楽しめたんじゃないか、と思いましたが、オリンピックを見守る家族を描くとなると、いろいろと前振りが必要だったのでしょう。 公式サイトはこちら。 10/18 有楽町よみうりホール お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.27 23:22:02
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