ディバージェンス‐運命の交差点‐ 三岔口
ベニー・チャン陳木勝監督、アイヴィ・ホー岸西脚本のサスペンス・アクション。アーロン・クォック郭富城とダニエル・ウー呉彦祖、イーキン・チェン鄭伊健が共演しています。呉彦祖は香港国際警察に続いて悪役をかっこよく演じています。シュン刑事(郭富城)はマネーロンダリングの重要参考人を護送中に、殺し屋コーク(呉彦祖)に参考人を殺されてしまいます。このマネーロンダリング事件の容疑者の社長には、弁護士トウ(鄭伊健)がついていました。トウの妻(アンジェリカ・リー李心潔)は、10年前に失踪して行方不明になったままのシュンの恋人と瓜二つだったため、シュンは密かにトウの家も見張ります。でもトウ一家は子供もいて本当に幸せそう。香港では犯人不明の絞殺事件も起きて、アイドルの卵である社長の息子が失踪します。最後の姿を写したと思われるカメラマンの部屋にシュンが捜査に行くと、コークが逃げ出すところで、2人の大追跡劇になり、市場の中で大立ちまわり。ここのアクションはさすが、陳木勝!呉彦祖も見事なアクションです。エリック・ツァン曾志偉やラム・シュ林雪、ニン・ジン寧静も脇役で出てきて、なかなか豪華です。林雪はやっぱり食べ物とともに出てきて、食べ役担当でした。寧静のスキンヘッドにはびっくりしました。シュンは少しずつトウの妻を自分の失踪した恋人だと思いこみ、尾行したり医者のカルテを盗み見たりとおかしな行動をとるようになります。しかし、実はコークが彼女の失踪に関わっていたのでした。コークの言葉にシュンは我を失い、自動車がバックで坂を転げ落ちます。息子を捜し求める社長は、深夜の駐車場に呼び出されて、そこにトウとシュンも駆けつけ、不審をかぎつけたトウの妻も追ってくる。コークは一旦はフィリピン行きの船で命を狙われるが、返り討ちにして香港に戻ってきた。。原題は京劇の題名にあるようで、意味は三叉路だそうな。3人の男の運命が描かれていて、そりゃそうだ、と納得。ストーリーがまとまっているようでまとまっていない印象を受けました。トウとコークの関わりってのが明示されてないんだけど、社長の息子事件やマネロン事件で関わっているのでしょうか?でもコークの仕事を請け負うのは寧静代理人だしな。呉彦祖のアクションと演技を楽しめたからそれでいいとしよう。3/26 シネマヴェーラ渋谷ディバージェンス ~運命の交差点~ [DVD]『孫文の義士団』4/16から公開!