テーマ:本のある暮らし(3300)
カテゴリ:小説
「金継ぎ」とは、割れた器を漆で修復することです。 祖母と暮らす高校2年生の真緒は、進路に悩んでいた。 母と父は真緒が3歳の時に離婚して、母は今は単身赴任中。 祖母の千絵は、割れた器を修復する「金継ぎ」の仕事をしていた。 春休み、真緒は祖母の「金継ぎ」の手伝いをすることになった。 割れたところに漆を入れて、そして仕上げに金とか銀、 器の色に合わせて違う色を入れたり、 真緒はしだいに「金継ぎ」という仕事に魅せられてしまう。 金継ぎから漆の世界へ日本の伝統文化の奥の深さを背景に、 高校生の真緒の進路の悩み、女が働くということ等が、 年代が違っても興味深く、頷くことが多い作品でした。 金継ぎの家 あたたかなしずくたち/ほしおさなえ【1000円以上送料無料】 ほしおさなえさんは、1964年東京都生まれ。 1995年、「影をめくるとき」で群像新人文学賞 小説部門優秀賞を受賞しています。 他には活版印刷を題材にした「活版印刷三日月堂」、 古民家と養蚕の世界を描いた「菓子屋横丁月光荘」、 和紙の新しいあり方を巡る「紙屋ふじさき記念館」、 日本の古からの文化を下敷きにしたシリーズがある。 ↓ほしおさなえさんの新刊「まぼろしを織る」 草木染や藍で染めた糸で織る染色家の祖母と娘、その孫たち。 それぞれが織る布に込める思いを模索しながらもたどり着く。 まぼろしを織る【電子書籍】[ ほしおさなえ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.03.29 06:18:47
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