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テーマ:ミステリはお好き?(1450)
カテゴリ:Mystery
馬頭人身の怪物の伝承が残る群馬県北部の寒村。 村の名家神月家の長女彩が結婚式直前に殺害され、胴体はその名も馬首寺と呼ばれる寺に置かれ、首は龍鬼院という寺で発見された。 この事件を皮切りに、彩の友人瑠璃子、みさき、が次々と殺され、切られた首を晒される。 二十六歳の刑事浜中康平は田舎の駐在所の「お巡りさん」になってのんびり暮らすことを夢見ていたが、否応無しに事件を担当することになったうえ、彩の姉妹唯の友人だという名探偵(?)海老原浩一の相棒まで勤める羽目になる。 果たして探偵の名推理は、二重三重に入り組んだ謎を見事に解き明かしてくれるのだろうか。 -------- 殺された人の数沢山。見立て殺人。レッドヘリング。多重解決。後期クイーン問題の味付けも少し。 本格ミステリーの楽しみてんこ盛りのはずが、お腹が一杯になってかえって推理に集中できない。 そして満腹になっても満足感がない味気なさも。 単純なものの組み合わせで複雑な謎に見せている如くで 双子が登場した設定だけで何かあると、大抵の読者は警戒する 事件が多すぎれば、一人の犯人では済まないとか、 イヤなオヤジキャラの刑事が執拗に容疑者扱いしてる人物 これらはどうせブラフであるとか ロジカルに推論するまでもなく想定の範囲内で斬新さはない。 村の閉鎖社会での伝承に見立てた殺人という状況も探偵役のキャラがユルすぎるためか、おどろおどろしさがなく、ストーリーの進行と推理の展開にもサスペンスが感じられず、緊張感なく読み進めるだけ。 (探偵が脱力しすぎで相方はヘタレじゃ余りにも締まりが無いです) さらに最後のどんでん返しのつもりか、最終章で暴かれる「隠された事件」にいたっては意外性はあっても後出しジャンケンで勝つような解決策ではないのか。 実はなんちゃらと、この期に及んで( ゚д゚)ハア..... ヤリすぎ、こじらせすぎを承知のコージーミステリーという触れ込みにしては、色とりどりの謎が華やかに散りばめられているという楽しさもなかった。 作者の意図する作風がわからないまま読了した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.24 19:11:03
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