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2022年10月22日
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カテゴリ:健康
崎谷先生のFacebookより

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02T8KpBGWnYn3vWeSTRrEgE4hzYuJxj3jXkntL6bBQZ2WABX2KeZkFZnspCzRJ8sYcl&id=100003081940396

『虫歯の根本治療〜リアルサイエンスシリーズ』

さいたま市でマツオ歯科クリニックをご開業されている松尾歯科医師から、虫歯の発生に関して素晴らしい考察をいただきましたので、ご紹介したいと思います。

(転載開始)

虫歯(齲蝕)も、「terrain theory」

虫歯(う蝕)は、エナメル質でとどまって入れば痛みもないですが、象牙質が侵されると痛みを発し、問題が大きくなります。

象牙質は、ヒドロキシアパタイト鉱物微結晶が埋め込まれたコラーゲンマトリックスを含む複合体です。予防歯科において、う蝕の進行について菌が産生する酸によるミネラル成分の脱灰のみが語られています。

齲蝕の進行には、マトリックス成分、主にコラーゲン成分の分解も重要視されています(Eur J Paediatr Dent. 2016 Sep;17(3):243-247)。

コラーゲンが維持されていれば、再石灰化が可能で、自然治癒可能です。

歯質のコラーゲンの分解は、おもに歯質内に含有されているMMPsが、環境の酸性化によりMMPsは活性化されて、歯質のコラーゲン分解が進み、齲蝕が形成されていくようです。

コラーゲンの分解は、一般組織の炎症像と同様です。

ですので、コラーゲンの分解の視点からも見ると、齲蝕も、他の慢性炎症性疾患の一病態にすぎない現象とみることができ、唾液腺の糖のエネルギー代謝の低下から、唾液による酸の緩衝能の低下等の複合要因で起きるとみることができるかもしれません。

歯質では、DFTという液体潅流が象牙芽細胞から起きています。

やはり崎谷先生が言っていた通り、齲蝕の根本原因は、唾液腺や、象牙芽細胞など歯髄組織細胞などでの糖のエネルギー代謝障害であると考えます。

当然、歯髄組織細胞が健全で糖のエネルギー代謝が回っていれば、プロテアーゼインヒビターを産生でき、また、酸の中和も重炭酸緩衝系で行えるので、歯質のコラーゲン分解は内部から防げます。

糖のエネルギー代謝がブロックされ、歯髄内組織がランドル効果で脂質のエネルギー代謝になってしまうと、現代人に多いPUFAが歯髄内で酸化され、ROS、アルデヒドを発生し、DFTやプロテアーゼインヒビターもブロックしてしまうことが想像できます。
(パレオ協会、基礎医学より)

細菌によるコラゲナーゼでは、コラーゲン分解は始まらないとIn vitroでの研究もあります。

ですので、ここからもう蝕も「宿主説」ととらえれると思います。

時間があれば、糖のエネルギー代謝から、少しずつ検証していきたいと思います。

いつもありがとうございます。

(転載終了)

象牙質の基盤をなすハイドロキシアパタイトは、まずは糖のエネルギ―代謝から豊富に産生される二酸化炭素とカルシウムの沈着がベースとなっています。

そして、その周囲を埋めるマトリックスの主成分であるコラーゲンが重要なのは、本文でご指摘の通りです。

糖のエネルギー代謝が低下する炎症の場では、コラーゲンを分解する酵素(MMPs)が過剰産生されて、象牙質、歯髄が溶かされていきます。

もちろん、コラーゲンというタンパク質の体内合成も糖のエネルギー代謝依存です。

また虫歯の主因となる唾液の減少(口腔内バクテリアが産生する乳酸を中和できない)は、糖のエネルギー代謝(甲状腺機能)低下の典型的な兆候です(拙著『ハチミツ自然療法最前線』参照)。
糖質制限している糖尿病の人になぜ虫歯が多いのかを考えてみましょう。

虫歯も、糖質で増殖する虫歯菌を退治するという「病原体仮説」ではなく、私たちの糖のエネルギー代謝を高める「宿主説」にシフトすれば根本治療が得られます。

歯科の世界でも生命の本質からアプローチしていく治療が主流になることを楽しみにしています(^_−)−☆。





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最終更新日  2022年10月22日 09時24分18秒
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