建築模型ってこんな感じ その2
雑木林の一角に計画中のカフェです♪敷地が円形なので、それに合わせて八角形の平屋の建物にしました。屋根の上にもう一つ小さな屋根がついているのがデザインの見せ場。このようなつくりを『越屋根(こしやね)』と言います。実は、デザインのためだけにこの越屋根をかけたわけではありません。カフェの内部は勾配天井の吹き抜けになっているのですが店舗の場合、万が一の火事のことを考慮して、煙の逃げ道『排煙窓』というのを設置することが法律で決まっています。そこで、この越屋根部分の壁に排煙窓をつけて、万が一の煙の逃げ道としています。前回ご紹介した住宅模型は実物の50分の1で作りましたが今回は100分の1の大きさです。かなり小さい感じがしますか?カフェの建築は2~3年後ということで現段階では「どんなものがどのくらいの予算できるのか知りたい」とのご相談ですので、スタディー模型(全体の建物のイメージやバランスを考える模型のこと)としました。100分の1の模型を作ってみて、越屋根の大きさが少し小さすぎてバランスが悪いかな?と感じています。次回、実施用の模型を作るときには、バランスを変えてみようと思います。このように、模型はお客さまに説明するためだけのものではなく、設計者みずからが、デザインの良し悪しや整合性を確かめるために必須のツールです。屋根が曲がっていたり、壁がちと傾いていたりするのは勘弁してね(苦笑)。模型製作のプロではないので。