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プリンシプルのない日本 著者: 白洲次郎 出版社: 新潮社 サイズ: 文庫 ページ数: 295p 発行年月: 2006年06月 日本史上最強のダンディ・日本一格好いい男・昭和の鞍馬天狗などの称号を持つ白洲次郎氏が1950年代60年代に評論誌・雑誌に寄稿した評論(随筆?よもだ文?)+対談をまとめたもの。 恥ずかしながら、私が、白洲次郎氏という日本現代史の重要人物を知ったのは、一昨年のこと。戦後史の詳細を学校で習わなかったのか、受験上で重要でなかったのか、あるいは語ってはいけない人物だったのか、全く接点がなかった人物でした。英国での赴任時代に吉田茂と知り合い、日本国憲法制定・サンフランシスコ講和条約と日本が終戦へと向かう中で重要な役割を担った人物です。マッカーサーを唯一しかりつけた日本人。GHQの重鎮から「あなたは英語が上手ですね」と言われた際に、「あなたも練習すれば上手なりますよ」などと言ってのけた人物。 また歴史の中では語られてはいませんが、後の米ソ対立の時代に第三極としての日本の生き様を模索すべく、秘密裏に欧州へと何度も派遣されていたという説もあります。 内容としては、愛媛の言葉で言うと「よもだ話」。辛口トークばかりです。 ただ、本当に的を付いた、そして強く優しい文章の連続です。 解説にもありましたが、現代から考えても全く色褪せていません。本当にバランス感覚に優れた、且つウィット満点で気合の入った話しの連続です。 この本は、ふらふらっと立ち寄った本屋でつい目に留まっての購入でした。自分の好みに偏ってしまうのが、ネットにおける行動の弊害。やはり吟味と出会いは、実際に本屋さんに行かないといけないと痛感した一冊です。ちなみに値段は、税込み500円。安すぎです!! 残り13冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 4, 2007 08:20:23 PM
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