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カテゴリ:映画の話
前作「ウォール街」の最大の魅力は、株主総会でのゲッコーのスピーチ 決め文句の「Greed is GOOD!」は映画の世界を越えて、経済誌や経済学所にも引用される言葉に 単にセリフのみならず、当時のアメリカの経済状況を簡潔に表している点でも非常に勉強になりました。 加えて、M&AやTOBなど株式市場におけるアクションの理想論を説明することで、映画全体のガイドマップ的な役割も担っていました。 このスピーチでマイケル・ダグラスはアカデミー賞を取りましたが、シーンの素晴らしさと共に、金融の素人でもストーリー上で路頭に迷わないための重要な“学び”だったんだと最近になって思えてきました。 今回のスピーチもやはり前半にあります。 数分だけれども、今作でもストーリー全体において、金融という難しい世界を進むための水先案内的な役割を担っています。 サブプライムローンが膨れ上がった仕組みの明解な説明 金融自由化に対して、「Greed is GOOD」がLEGAL(合法)になったとウィットの効いた風刺 GreedがGreedier CMO・CDO・ABS・IVSと(世界で意味の分かる人間は75人しかいない)証券用語をあげ、これら全てはWMDだと言い切る。 レバレッジをステロイドに例えて、現在の膨れ上がった金融を的確に表現しています。 などなど、やはり私にとっては、ゲッコーのスピーチシーンが非常に魅力的な作品でした。 現代の金融システムに対しての痛烈な批判を繰り広げるゲッコー その是正に取り組むためにいよいよ正義の姿を見せるのか!? いやいや・・・・・・・やはりゲッコーはゲッコーですので・・・・・ こちらにゴードン・ゲッコー並びに関連作品としての「ハゲタカ」小説&映画に関してまとめております。 ご興味のある方は、ご参照ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 16, 2012 11:11:59 AM
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