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カテゴリ:映画の話
「『知性』とは、容易に答えの見つからぬ問いに対して、決して諦めず、その問いを問い続ける能力のこと。」
リドリー・スコット監督「オデッセイ」鑑賞しました。 結論から申し上げると、非常に素晴らしい映画でした。 しかしながら同じリドリー・スコット作品と比べると、映画史における金字塔である「エイリアン」「ブレードランナー」のように未来永劫語られるレベルとまでは言いません。但し、アカデミー賞を取った「グラジエーター」クラスであったと言ってもいいでしょう。 前評判通り、スコット監督は長年の居眠りから目を覚ましたようです。 私がこの映画に求めたのは宇宙開発に関わる方々の「知性」をいかに表現しているのか。 これは「アポロ13」が「『知性』とは何か?」を学ぶのに最も適した映画であるという話もあり、同じく宇宙開発における危機を描いた「オデッセイ」がいかなる「知性」を示してくれるのかを期待していました。 この映画で提示された知性は「明るさ」 。ポジティブとか楽観的という意味ではなく、トラブルに対峙するためのマインドセット(心構え)です。 一寸先は闇と思える状況で、いかに光明を見いだすのか?或いは、いかに自らの力で燈を灯すことができるか?実のところ、「明」という漢字の字源はそんなところでもあります。 こちらの日記にも書きましたが、やはりBGMが肝です。 映画の雰囲気を創出していると共に、歌詞とストーリーがリンクしています。 これが素晴らしかった。 特にDavid Bowie「Star Man」は、涙ものです。 そう言えば、BGM の歌詞が場面を物語る映画って久しぶりです。 非常に懐かしく感じました。 リドリー・スコット作品と「ライトスタッフ」&「アポロ13」 「ライトスタッフ」「アポロ13」を観ていると、解釈に深みが出てきます。 特に「アポロ13」におけるフィルターにまつわるストーリーを知っているかどうかで、楽しめ方が全く違うかと思います。(写真は一昨年の宇宙博で展示されていたレプリカです。) 「知性」の定義や考察はこちらを参照しました。 知性を磨く〜「スーパージェネラリスト」の時代〜【電子書籍】[ 田坂広志 ] アポロ13【Blu-ray】 [ トム・ハンクス ] アポロ13 知性とは何かも学ぶための最高の教科書です。 ライトスタッフ 製作30周年記念版【Blu-ray】 [ サム・シェパード ] これも必見です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 11, 2016 04:04:06 PM
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