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カテゴリ:映画の話
映画「BIG SHORT」 ジャンルとしては金融エンターテインメント BGMも風刺もパンチが利いて、また笑えるシーンも豊富。 感覚としては、「マネーボール」をベースに、「不都合な真実」の講義的要素を加え、「オデッセイ」的なノリを加えた作品です。(「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は未見ですが、聞いた話では近いのかも。) もともと「大逆転」や「ウォール街」、そして「ハゲタカ」のドラマ・映画&小説に大はまりした私にとっては、大傑作でした。 正直言うと、金融や経済に全く興味のない方は無理かもしれません。 絶賛1割5分 面白い2割 なんとなく分かる3割 意味が分からない1割5分 寝てしまった1割 途中で帰った1割 各レビューを見ると、大体こんな割合です。 とにかく金融の専門用語だらけです。 CDS MBS CDO サブプライム などの金融用語解説は、様々な手法で丁寧に行われますので、そこは安心してください。 ただしCDSに関しては、説明が中途半端です。 予習をして上で、何となくでもCDSの意味を掴んでおいたほうがいいと思います。 (参考 Wall Streetの感想ブログです。多少の関連用語はリンクさせています。) もちろん一般的な経済知識は必要です。 またS&Pとムーディーズの格付け会社は何の説明もなく出てきますし、もちろん投資銀行の名前も当然のごとく出まくります。 そして3つのドラマが同時進行し、主要登場人物も多い。 群像劇が苦手な方は、厳しいかと思います。 結局、万人には薦められません。 金融のプロ、或いは金融に興味のある方、または金融に興味を持つ方には必見かもしれません。 また経済系の学部の学生は絶対に見ておくべきです。 どんな入門書よりも、金融のことが優しく説明されています。 敢えて申し上げるならば、映画に学びを求めるタイプの方には、知的好奇心を満たしてくれる最高級の作品です。 娯楽性だけが映画の魅力ではありません。(娯楽性がない訳ではないですが) 未知の出来事に遭遇し、その疑似体験を行うことで、自分の世界を拡げる。 学びの深さへの入り口。その意味で、映画らしい映画です。 邦題は「マネーショート 華麗なる大逆転」 「華麗なる大逆転」というのは、この二つを安易にくっつけようにしか思えない。 決して、「華麗」でもなく、何なら「大逆転」なども起こらない。 ポスターは同じ金融映画の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と同じブラピの集団劇「オーシャンズ」を合わせたようなデザインにしたのか? そして内容とかけ離れたポスターの誕生 ↓ 俳優の写真と名前も一致していない。 集団劇ではなく、群像劇です。 追記 非常に気になっているのが、(たぶん)クリスチャン・ベールの書棚に置かれた書籍が何冊が映るシーンです。 アダム・スミスの名前は把握できたのですが、それ以外は見逃してしまいました。 劇中の会話とのクロスオーバーしてのシーンでしたので、登場した本に深い意味があるんだと思います。 もう一度劇場で観るか、或いはブルーレイを購入するか。いずれにしても、きっちりと分析検証していきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 22, 2016 10:46:05 PM
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