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カテゴリ:旅行
10月14日(土) 天気予報通り朝から本降りになっています。 この後、少なくとも一週間ほどは秋雨前線が居座る模様。 いよいよ本格的な秋の幕開けです。 那須岳のお話を進めましょう。 茶臼岳のお鉢周りから降りてくる途中にありました、「落雷注意」の看板。 お山では、「落」の付く言葉にろくなものはありません。 「落雷」、「落石」、「滑落」・・・。 全て「チ~ン」に成りかねません。 それはさておき、 お山の天候は変わりやすいので要注意ですね。 この日はたぶん問題無いでしょうが、 ロープウェイ山頂駅では、盛んに天候の急変に注意するよう呼びかけていました。 しかし、このような場所で雷が鳴り始めましたら、さぞかし恐ろしいことでしょう。 お山にいて(街でもいっしょか)、 湿っぽい冷たい風が吹き出したり、急に気温が下がったなと感じましたら、 天候が怪しくなる予兆と思った方がよいでしょう。 寒冷前線や積乱雲が接近してきている可能性が大です。 即座に撤収の準備です。 しかしながら、アウトドアでの活動は、 予め当日の天気図なりで状況を良く確認しておくことが肝心です。 その日一日の、大体の傾向を掴んでおくべきですね。 晴れだ、曇りだなどの天気予報だけでは、全くもって不十分だと思いますよ。 電波が届く処にいるのであれば、スマホのお天気アプリが役にたちます。 親爺は、yahoo天気を愛用しています。 最近の雨雲レーダーは、1~2時間程度の予測は相当に正確です。 また、 仕事が休みの日に、折角来たのだからと強行することはリスクを背負いこむことになります。 情報を集めることも、中止を決断することも立派な登山です。 さて、お天気や雷の話は長くなりますので、 後日に譲るとしまして、那須岳の話を進めましょう。 お鉢は脱出したはずですが、再びこのような場所がありました。 奇岩がゴロゴロしています。 地底からにょろにょろ出てきた熔岩が、固まり、その上でまた固まり。 ドーム状の地形となっています。 真ん中の岩の塊は、怪獣のお顔のように見えます。 手前の平地には、背の低い植物が疎らに生えていますが、全体的には荒涼とした眺めです。 しばらく下りますと、全く異なる景色となりました。 峰の茶屋跡から峠の茶屋に下る分岐点が見えます。 赤や緑の色が増えています。 峰の茶屋跡です。 今は休憩所の小屋が建っています。 朝日岳方面は更に雲が増えてきました。 鬼面山方面です。 山容の切り替わりが面白いですね。 朝日岳の反対側の斜面も、きれいに色付いています。 三斗小屋温泉の上の方、隠居倉の斜面です。 左側に切れ込んでいく谷の上流が、那珂川の源流だとされています。 南月山の裾と姥ヶ平の上の斜面もきれいです。 後方の山並みは、 裏那須の大倉山、三倉山に連なる、更に先の黒滝股山などの山々です。 硫黄鉱山跡の道標が出てきました。 江戸時代末期、黒羽藩による採掘から始まって、 明治、大正、昭和の初期まで、火薬の原料として盛んに産出されたとのことです。 今日の那須岳の観光資源は、その当時の構造物にをかなり利用しているようです。 峠の茶屋辺りには、硫黄の製錬所がありました。 その場所は、現在の駐車場です。 登山道の脇には、このような昇華した黄色い硫黄の塊と噴気が見られます。 様々な表情を見せてくれる那須岳です。 昭和の初期ごろまでは、一般の観光客は那須湯本温泉辺りまでしか来なかったようです。 殺生石から上は、鉱山の世界だったのですね。 茶臼岳と朝日岳の中間地点まで降りてきます。 ここから三斗小屋温泉へ降りる道も分岐していました。 茶臼岳の頂上方面を振り返ります。 やはりガスっていて良く見えません。 右側に峠の茶屋に通じる道が見えています。 なだらかな下りです。 峰の茶屋跡を若干通り越し、このレリーフの前で小休憩です。 あれれ、何だか距離が合わないな。 茶臼岳から遠ざかっているのに、距離が短くなっています。 そんなことはさておいて、 奥様は下りの道ですっかり元気になっていました。 今思えば、これに気が付かなかったことが、後程のトラブルにつながります。 少休憩後、峠の茶屋を目指して出発です。 来た道を、峠の茶屋への分岐点まで、少し戻ります。 さて、ロープウェイ駐車場まで、 峠の茶屋駐車場を経由して、残りは大凡2.0kmの下り坂です。 当初計画では、朝方ここを登ってくるつもりでした。 下りだから楽勝です。 元気を出して行きましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.10.14 18:24:58
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