沖田総司は、亡くなる三日前、謎の黒猫を斬ろうと悶え苦しんだ。
(『新選組始末記』(by子母澤寛)より)
たしか史実では、沖田総司が結核療養中の家に黒猫が飼われていた。
黒猫、蝙蝠、カラスなどを不吉の象徴と見るのは、明治時代西欧文化が流入してからのこと。
黒猫は肺病に効くという迷信があり結核患者がよく飼った。
蝙蝠は中国ではめでたい動物なので、装飾や戯画の題材になった。
カラスは熊野神社の使者として、ありがたい「お札」の文様になっている。
ひとの価値観なんて、時の流れとともにクルクル変わる。
絶対、なんて言葉はこの世に存在しない。
弟の出征に対し与謝野晶子は「君死にたもうことなかれ」と歌ったが、
息子(四男)が海軍で大尉になったときは
「水軍の大尉となりてわが四郎 みいくさに往く猛く戦え」
という歌を詠んではげましている。
一般的に言って、男性の方がひとつの価値観に固執するようだ。
なかなか、融通がきかない。
それにひきかえ、女性のほうがあらゆる局面で対応がしなやか。
全世界の自殺率の統計でも、女性に比較して男性の場合はどこの国でも倍以上。
一直線にがんばって、意地を張ってしまい、ポキンと折れてしまうんだね。
さっさと気持ちを切り替えて、新しい恋に向かうおんなのこ。
失った恋に、いつまでもぐちぐちと未練たらたらで、ストーカーになったりするおとこのこ。
やっぱ、ジャングルで遭難してもサバイバルを生き延びるのは、結局のところは女性かもね~。
けっこう有名な話だけど、コカ・コーラは1903年まで、本物のコカインが入っていた。
(だから実際に、コカ・コーラなんだねっ!笑いごとじゃなくって。)
そんなこともあって、後になってもコーラには依存性があるという話が生まれた。
1886年にコカ・コーラのモトとも言うべきリキュールが発売され、コカ・コーラはその2年後、リキュールのアルコールを抜いて炭酸・カフェインを加えた物として発売された。
つまり、1888年から1903年までの間にコカ・コーラを買うと、もれなくコカインが付いて来たって訳、ですねぇ~♪
ま、過去のヨーロッパなどでは、チョコレートや珈琲までもが「麻薬の一種」として、法律で禁止された時期があるくらいだからね。
現に「体に害がある」そして「習慣性がある」と言う麻薬の条件のどちらもクリアしている酒・タバコは、今の世界の(イスラム諸国を除いて)大部分の国々でOK!だし、矛盾だらけ。
その時代の社会情勢や経済システムによって、こんなものはどうにでもなっちゃう!
あの名探偵シャーロック・ホームズだって、ベーカーストリートの2階での自宅でくつろぐ日常の習慣として、阿片を吸引してる描写があるくらい。
19世紀末のロンドンでは、タバコを喫煙するのと似たようなものだった・・・。
だって、そうだよね~。
中国のお茶や陶器を買うためなどに、その当時の阿片はイギリスの合法的で重要な輸出商品だったんだから。
繰り返すけど、ひとの価値観なんて、時の流れとともにクルクル変わる。
絶対、なんて言葉はこの世に存在しないよね。