紹介文
午後のコーヒータイムに、なじみの店でひとり憩う“男”の胸をよぎる感概、世相への批判と意見。政治・経済から相撲・野球まで。ときに峻烈なれども、やさしさを忘れず。「サンデー毎日」好評連載。
【中古】 喫茶店の片隅で /諸井薫【著】 【中古】afb
時代が古いですねぇ。
92年出版だそうです。
話題が
林真理子の結婚だったり香港が返還前だったり。
読んでてなんだかなー、天声人語みたいだわ、と思ったら最初に書いてありました。
『男は新しく始まるコラムをこの喫茶店の指定席で書くことにした。』
男ってのは著者のことなのですが。
コラム、というだけで新聞のコラムとは書いてないけど
時事をトピックにしてるけどイマイチ着地点のはっきりしない、へぇーという以外の感想を持ちにくいこの文章はまさに新聞のコラムですよ。(あ、紹介文いサンデー毎日って書いてあった)
30年近くも前に昭和一桁の方が書いたコラムですから、トピックはともかく内容がやや
時代錯誤。
たとえばこのブラック企業が云々と言われている現代に
”今や、休まざる者さながら罪人のごとし、だなと男が思わず独り言ちたのは、よんどころない事情で日曜日、会社へ出かけてきたときのことであった。(中略)「家にいるよりは会社のほうがよほどいこごちがいいんでね」そう弁解がましく苦笑する常連休日出勤者は、だいたい高度成長期の働きバチ癖が骨身にしみついてしまって休日をどう過ごしていいものか、心身ともに適応できないでいる50代と相場は決まっていた。それはたしかに週休2日制の普及は結構なことだし(中略)だが休むことが絶対の美徳であり休まないで頑張っているのはたとえどんな事情を持っている人であれ白い目でしか見られないというのも、考えてみればおかしな話だ。”
なんてコラムで書いたらあっという間に炎上でしょうよ。
ってか、ワタシこのころやっと学校出たあたりだったけどそーんなに休もう休もうって風潮だったかな?
就職先が一般企業じゃなかったからちょっとわかんないや。
あと平成天皇の即位の礼について書かれていた章もあって、あら、今年その平成も終わるのねぇと思って見たり。
なにしろ全部コラムなんで、しっかりと読むのはかなりきつい本ですが隙間時間にちょこちょこ読むには昔のことなど思い出してついでに調べものしてみたりというきっかけになりますが、ワタシの年代よりも下の方には何のことやら?(・・? でしょうねー。
とりあえず、諸井さんは宮沢りえよりも後藤久美子なんだそうです。
はい。