道外から北海道へ移住を少しでも考えている方へ
北の錦プロデュース! 『本格 日本酒風呂』に一緒に入ろうぜ!
また出た、杉玉、酒林(笑)
と、大好きな時を経た煉瓦の蔵群。
2009/12/23、北海道夕張郡栗山町にある北の錦・小林酒造の、
「年に1度の早朝、酒蔵見学会」に参加してきました。
休日の早朝につき、バスもなくJRの乗り継ぎも厳しく・・・
が、案内に「尚、試飲、飲酒は致しませんので、お車でも安心です。」の一文を見つけ、
とあるドライバーに狙いをさだめ、めでたく捕獲成功♪
朝の8時に栗山に集合!
すでに早朝の酒蔵では、洗米も終わり蒸し米の準備が進んでいました。
低気温と乾燥した空気のおかげで、雑菌などが極めて繁殖しづらい北海道の冬に、
日本酒の仕込みが粛々と進行していきます。
自然の力と人の手との密接な作業だからでしょうか、
蔵の中の空気から緊張感とともに、神聖な張りが感じられます。
上右:蒸気の具合が充分になったのを確かめ、布製の蓋をかぶせ、
丁寧に紐が結ばれると、次第に蒸気で膨らみだす布製の蓋。
あとはまた、蒸し終える瞬間を見極める、経験と知恵が集約された、
真剣な時間との対峙が続きます。
蔵の奥では、酵母のはたらきを促すため電球で温められているタンクの底から
幻燈か影絵のようにほんわかと灯りがもれていました。
24時間体制の、気の抜けない仕込み時期の冬の酒蔵。
そんなご苦労の甲斐あって、タンクの中ではふくふくと元気に醗酵が進んでいます。
小林専務の冬なのに熱いお話を伺いながら、
ほのかに甘い栗の味がする麹をつまみ食いしていると、
蒸し米が終わり、今度は手際よく冷やす作業が始まりました。
この「冷やす」作業についても、北海道は恵まれた環境にあると思います。
部屋に戻ると、酒粕で作った湯煎にかけられた甘酒から漂う、あ~いい香り~
(甘酒は決して煮立ててはなりませぬ、だそうです。 で、湯煎。)
「いつもどうもありがとうございま~す♪ いっただっきま~す♪」
北の錦・小林酒造の酒粕、その美味しさを知ってしまった熱烈なファンが多すぎて、
またたく間に売り切れてしまうため、いつも入手困難なのが悩ましい・・・
+ + + 北の錦・小林酒造のHPより + + +
うちの南杜氏は道産米を操る名人、脇田前杜氏に長年にわたり技術を叩き込まれた生粋の
道産子。先代の米三郎からの至上命令だった『内地米(山田錦)に負けない道産米酒』。
30年間努力してきて、ようやくお客さんに認められようとしているんです。
ここ数年発売している道産米の限定純米酒は全部完売しています。道産のお米をつかって
良い酒だと褒められるのが一番うれしい事です。私たちには『北海道の造り酒屋が北海道米を
使わないで北海道がよくなるはずはない』って気概がいつもあるんです。農家とのより深い
つながりを持って、ずっと頑固で大地にしっかり根を張った酒を造っていきたいと考えています。