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2008年02月29日
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カテゴリ:文芸評論
悲劇的、かつ幸福

運命というものは、変えられないものなのか?
人の一生は、不完全にリセットされ、次にバトンが渡されるが、輪廻と転生とは、少し意味が異なる。

三部構成のこの作品は、様々な時代を映す。
第一部は、一人の女学生の眼から見た、戦前と戦中だ。
その表現は、驚く程冷静で、例えば、昭和20年6月の大阪大空襲ですら、さらりと描く。
凄まじい状況が、こんなに淡々と描かれているところが、かえってリアルだ。

興味深いのは、第二部の男子小学生の行動だ。
昭和30年前後の物語だが、第一部と絶妙にリンクしている。
蜂の巣に、2B弾をぶち込むという下りは、特に面白く、おばさんに対する感情の露土は、良い場面だ。

第三部は、現代を舞台とした総括だ。
ここを読む限り、本作品は、あまり悲劇的には見えない。
フィクションではあるものの、生命の繋がりという、壮大な時間と空間を感じさせる。

微妙な感情の機微を交えて、繰り返される生命が描かれる。
故意に宗教色を排除しているとも考えられ、作品の中立性が保たれている。

不思議な読後感が後遺する。





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最終更新日  2008年03月01日 01時02分13秒
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