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2008年05月18日
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カテゴリ:文芸評論
見えない家族の絆

物語は、多分にファンタジックだが、仕事と家庭とのバランスに関して、物語は多くの真理を語る。
仕事を至上とする夫、仕事は生活の基盤であるのに、家庭生活に執着する妻、それから子。
物語は、仕事ばかりに精を出しているお父さんにとっては、かなり耳が痛い。

それにしても、度の過ぎたおせっかい焼きの春子は、当初は不思議だ。
何故、ここまで、父子に対して、口をはさむのか?

そんな疑問を抱きつつ、一刻も早く、先を読みたくなる。
そして、一気に読み上げてしまった。

本書は、紐のしおりの無い、ソフトカバー本だが、一気に読み上げたので、しおりは不要だった。
そして、感動的であり、しみじみとした、多くの余韻を伴う。

ファンタジックではあるが、著者の、人生を見つめる眼は、確かだ。





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最終更新日  2008年05月18日 00時53分35秒
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