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2008年05月17日
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カテゴリ:文芸評論
色、色々

色をテーマにした、11人の作家による、11篇の短編集。
本書は一段組みであるが、それぞれの作品は、約20ページと、かなり短い。
短い作品程、遊びは許されず、的確な表現が求められるので、著者の力量が問われるところだ。
気軽に読める内容であるが、それぞれの著者の、お手並み拝見、という面白さもある。
印象に残った作品を、配列順に、いくつか挙げてみると;

藤田宜永著「黄色い冬」
は、不倫の物語であるが、悲劇的である反面、良かったネ、と言いたい内容。
黄色が象徴的に扱われていて、作品としてのまとまりが良い。

松樹剛史著「真っ黒のナイン」
は、高校の弱小野球部を扱った、展開が大変面白い作品。
勝負の場面では、ピッチャーが一球投げる毎に、多くのウンチクが述べられ、ハラハラとさせられる。
黒という色に関しては、二重の意味を、うまく象徴させていて、唸らされる。

池永陽著「緋色の帽子」
は、本書中、ピカ一だ。
緋色が象徴するものは、東京大空襲時の、燃え盛る炎であるが、深く印象に残る。
幼馴染の少女の美しさが、防空頭巾と、婚礼衣装との関係の中で描かれる。

すべての作品が、高いレベルだという訳ではない。
また、とらえ方は、人それぞれだと思うが、中には、少々奇妙な作品もある。

しかし、総じて、十二分に楽しめる一冊だ。





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最終更新日  2008年05月17日 02時07分48秒
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