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カテゴリ:文芸評論
猫VS人間
物語には、終始、たくさんの猫が登場する。 その猫のボス的存在が、流麗な白色のスメラギだが、この銘々は主人公の志郎による。 構図は、猫VS人間であり、内容は、かなり壮絶だ。 戦闘的場面は、あまりに壮絶過ぎて、本から眼をそむけたくなる程だ。 加えて、人間の欲望の醜さが、鮮やかに描かれているが、悪いのは人間ばかりの様な気がしてくる。 また、長編作品としての、バランスに、少々難がある。 特に、前半は、動きが少なく、緩慢な印象だ。 後味は、あまり良くない。 ただ、著者が、人生を見つめる眼は、鋭い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月03日 10時31分58秒
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