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カテゴリ:社会・政治・時事
![]() 著者は、ニッポン放送でニュース番組を担当している飯田浩二さん。 私が住む地域では、ニッポン放送を直接受信することは出来ないので、 飯田さんが担当する番組を聞いたことはありません。 *** これは特に映像メディアに顕著なのですが、 せっかく現地に出張したからにはどうしても「強い絵」を撮って流そうとします。 そのため、たとえほとんどの風景が平穏であっても、 「どこかにそれっぽい絵はないか」と探してしまうのです。 しかし、それがその土地の実情を伝えているかといえば そんなことはありません。(p.99) きっと、そうなのだと思います。 私たちはそれを踏まえたうえで、メディアからの情報を受け取らねばなりません。 たとえば、築地市場の豊洲への移転問題。 豊洲市場の問題が様々に指摘された後、 徐々に科学的には問題がないと分かってきた頃にも、 マスコミは新市場を叩き続けました。 しかし、いざ開場すると、テレビを中心に新しいテーマパークが出来ました♪ とばかりの大歓迎ムード。 圧倒的な変わり身の早さに驚いたものです。(中略) 雰囲気に流されて報道すれば、いっとき視聴率は稼げるのかもしれませんが、 その結果視聴者を間違った方向へとミスリードすることになります。(p.101) これぞ、まさにザ・マスコミ! 今現在の状況も、そうなっていないかと大いに危惧します。 現実として安心と安全は違います。 私の個人的な理解は、安全は科学的な根拠により担保されるものである一方、 安心とは”心”という文字が入っているように人間の心の部分、 信条に深く依存するということです。 安全であるという科学的な事実を根拠に説明することは可能でしょうが、 そこから先の安心にまで行きつくかどうかは人それぞれ。(中略) では、そのような中でメディアの役割はどこにあるのでしょうか? 科学的に安全なのであれば、 報道する者としては「安全への懸念」にも配慮しながら、 安全という「事実」に立脚した報道をすべきなのではないのでしょうか。(p.118) これは、福島県の原発事故後の報道について言及した部分ですが、 現状にも当てはまるのではないかと感じました。 相手が未知のウイルスであることから、まだまだ不確定な情報が多いにもかかわらず、 様々な人たちが自分の感情を発信し続けることで、世間が混乱しているように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.04.26 11:02:50
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