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カテゴリ:社会・政治・時事
![]() 私は、今回実際に読み始めるまで、ずっと「小説」だと思い込んでいました。 ところが、読み始めると……「エッセイ」でした。 Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞の他、 数々の賞に輝いた作品。 福岡県出身の著者が、アイルランド人の夫との間に生まれた息子さんの中学校生活を通して、 イギリスの「ソーシャル・アパルトヘイト」の実態を浮かび上がらせ、 今も残る階級社会や経済格差、さらにはレイシズム、ジェンダー等々の問題が、 子どもたちの日常に、否が応でも大きな影響を与えていることを思い知らされます。 そして、母子で交わされる言葉の中に、胸に響くものがあちこちに。 例えば、 「頭が悪いってことと無知ってことは違うから。 知らないことは、知るときがくれば、その人は無知ではなくなる」 「自分たちが正しいと集団で思い込むと、人間はクレイジーになるからね」 「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、 無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う」 これらは、母である著者が息子さんに向けて語った言葉。 そして、 「僕は、人間は人をいじめるのが好きなんじゃないと思う。 ……罰するのが好きなんだ」 これは、息子さんが母である著者に向けて語った言葉。 すごいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.09.09 21:15:34
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