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カテゴリ:社会・政治・時事
日本史の「定説」を疑い、
「定説を覆す最新の研究」も鵜呑みにすることなく、 自分の頭で「歴史の流れ」を考えるための指南書。 著者は、東京大学史料編纂所教授の本郷和人さん。 古代から近世まで様々なトピックスについて、 著者の考えや視点が記されていきますが、 教科書で学んだ知識からだけでは気付くことが出来なかった 個々の事象や時代の捉え方に「なるほどなぁ」と唸らされます。 名君をタイプ分けすると、個人的に優秀でリーダーシップを揮ったタイプと、 本人は有能でなくても家来たちが実力を発揮したタイプに分かれます。(中略) 上に立つ人は、基本的に個人の能力はそれほど問題ではありません。 本人がどれだけ優秀でも、 家来たちが動かなくて世の中がわるくなれば暗君です。(p.222) これは「第7章 江戸時代」の 「江戸幕府の名君と暗君は誰か」に記された一文です。 11代将軍家斉を引き合いに「将軍は何もしないほうが家臣たちに人気があります」 とも記されており、リーダーに求められるものはその時々で変容すると痛感しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.07.16 22:28:34
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