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カテゴリ:社会・政治・時事
![]() 2010年に39歳で政治部次長(デスク)、2012年には特別報道部デスクとなり、 2013年に「手抜き除染」報道で新聞協会賞を受賞した鮫島浩氏。 しかし、2014年には福島原発事故を巡る「吉田調書」報道で解任されている。 本著は、鮫島氏が京大法学部の学生として就活に励んでいた時期から、 朝日新聞入社後、つくば支局、水戸支局を経て浦和支局に異動して政治部記者となり、 与野党の大物議員や官僚と接していった頃の様子や、 政治部、経済部、社会部等、朝日新聞社内で繰り広げられていた勢力争いが描かれている。 本著を読み進めながら、「新聞記者」の仕事については、 知っていそうで実はあまり知らなかったのだと、気付かされることになった。 また、社内の派閥争いや権力闘争は、どこの企業でも多かれ少なかれ見られるものだろうが、 極端な「手のひら返し」には、朝日新聞社特有の空気を感じてしまった。 *** ある外交官は「外交に『決着』はないんです。どんな合意をしても必ず課題は残る。 外交は『決裂』か『継続』のどちらかなのです。『決裂』したら国交断絶か戦争になる。 これは外交の失敗です。『継続』さえしていれば、国交断絶や戦争は避けられる。 『継続』こそ外交の成功なんです」と言った。(p.72) 本著で、最も心に残った部分。 まさに、です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.07.19 16:03:31
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