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ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ

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2020年05月16日
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カテゴリ:国内旅行365

こんにちは。

 今回も、4月発売の最新刊 「​​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​​​」からのネタです。



 

ご紹介するのは、第2章の『 美しい花々と緑がいっぱいの智光山公園と日本三大夜戦にも関わった柏原城を歩く 埼玉県狭山市 』

 

諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。

 

すべての記事は、​こちら​​ですよ。

 

是非、本書もご覧いただければ幸いです。

 

ちなみに記事は、20186月に行った時のもの。取材した頃のように、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。 

 

 

1.広大な芝生広場とさまざまな花で出会える狭山稲荷山公園

 

 今回は、埼玉県の狭山市を歩きます。関東の人は、狭山と言えば何をイメージするでしょうね。

 

個人的には、小学校時代に狭山湖へ遠足に行った思い出がありますが、狭山茶を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

 

狭山茶は、静岡茶や宇治茶と並んで日本三大茶と呼ばれているらしい。

 

お茶の歴史を訪ねる旅もいいですが、それはまた別の機会にして、今回は、狭山が誇る二つの公園を巡りたいと思います。そして帰りには、狭山市で一押しの城跡を堪能しようという盛りだくさんの趣向です。

 

…ということで、ウォーキングのスタートは、西武池袋線の稲荷山公園駅。

 

駅の目の前にあるのが、狭山稲荷山公園。



 ここは、1973年に米軍から返還されたジョンソン空軍基地の跡地の一部を整備した公園ですな。

 それまでは、基地で働く軍人や関係者の住宅地として利用されていたらしい。



 

面積は、16.5ヘクタールもあり、広々とした芝生広場は、アメリカの公園や大学のキャンパスのような雰囲気。狭山市営公園だったのを2002年の41日から県営公園としてあらたに開園したのですね。



 この公園は、別名「ハイドパーク」と呼ばれており、米軍管理下の時代の呼び名が今も残っているそうな。

 

園内には、ソメイヨシノや八重桜など約300本の桜があって、春には多くの人たちの目を楽しませているのですか。

 

行った日は6月でしたが、色とりどりのあじさいが出迎えてくれました。

 

歴史好きにとって忘れていけないのが、園内に「狭山市立博物館」があること。アケボノゾウの骨格標本をはじめ、原始時代から現代までの狭山の歴史や自然、民俗、伝統産業などの展示を見ることができます。



  当然、GO!と思ったら、休館日でした。定休日ではなかったのですが…。

 

やっぱり、歴史ウォーキングに行くときは、きちんと調べておく必要があると改めて思った次第です。

 

2.大河ドラマの名シーンを今に伝える影隠地蔵

 

 公園を出て、西武新宿線の狭山市駅方面に歩き、駅近くで左折して入間川を渡ります。


 

道なりにまっすぐ進むと、奥州道交差点の信号があり、その近くにお地蔵さまがありました。




 傍らに解説板があり、それには、「影隠地蔵 市指定文化財 史跡」という記載が…。


  

 そこには、源義仲(木曽義仲)の嫡男で、頼朝の娘である大姫と結婚した源義高が、頼朝から追われる身になったとき、このお地蔵さまの後ろに隠れて、一時的に難を逃れたと書かれていました。

 

 だから、影隠地蔵と呼ばれるようになったのですか。しかし、源義高はその後、捕らえられ、斬られてしまったらしい。

 

 せっかくなら、最後まで隠しておいてくれればいいのにと思ったのですが、それがリアな歴史の非情さでしょう。

 

 大姫と義高は、仲が良い夫婦だったそうですね。そんな大姫が、義高が討ち取られたという知らせを受けたとき、父頼朝に対してどんな思いを抱いたのか。

 

 歴史上の大きな悲劇として、当然、映画やドラマ、小説の題材になったはずと思って調べてみたら、やはりありました。

 

 滝沢秀明主演の大河ドラマ「義経」の中で、二人の悲劇が取り上げられていたのでした。そういえば、おぼろげながら覚えています。

 

 ドラマの中で、大姫は、義高の処刑後は白痴状態になってしまい、天皇の女御にとの縁談も頑なに断り、生涯独身を通して亡くなったと描かれていました。

 

 それにしても、こんな小さなお地蔵さまの後ろに隠れても、すぐ見つかってしまうのではないかと素朴な疑問が…。

 

 解説板をよく読むと、お地蔵さまはかつて木像で地蔵堂があり、その中に安置されていましたらしい。道路の拡張により現在の場所へ移動しており、過去にも入間川の氾濫で幾度か場所が移動しているのですな。

 

 地蔵堂の後ろなら、隠れるスペースは問題なかったのでしょう。

 

ちなみに、石の地蔵尊になったのは明治7年で、それまでの木造の地蔵は、明治政府の廃仏毀釈によって処分されたそうです。

 

当時のお地蔵さまや当時の場所も不明だそうですが、源義高の悲劇という事実は、これまでも、これからも長く伝えられていくのは間違いないと思いました。

 

3.53.8ヘクタールの敷地に、動物園や植物園などの施設が点在する智光山公園

 

 影隠地蔵にお参りして、そのまま道を直進します。やがて、右手に立派な公園が見えてきました。



 ここが、智光山公園(ちこうざんこうえん)。

 

 さきほどの狭山稲荷山公園も広かったですが、ここはなんと、総敷地面積が53.8ヘクタールと3倍以上もあるのですか。

 

 公園内には、動物園や植物園をはじめ、体育館やキャンプ場などの多くの施設が、広大な雑木林の中に点在していました。



 

 雑木林は、武蔵野の自然が感じられるアカマツやナラ、クヌギなどで構成されているらしい。園内を縦横に走る遊歩道では、高原の森林地帯を歩いている雰囲気が味わえました。

 

公園内にある「こども動物園」の面積は、約3.3ヘクタール。



 

こどもが楽しめる動物を中心に展示しているということで、ライオンや象、キリンなどの大型動物はいなくて、小動物が中心なのですね。

 

小動物とのふれあいを毎日午前と午後に時間を決めて実施しているのが特徴なのだとか。

 

動物園のホームページによると、約21メートルにかかった橋を、テンジクネズミたちが並んで渡って帰るようすを観察する「テンジクネズミのおかえり橋」というイベントが大人気だそうですね。

 

入場料が大人200円、小学生・中学生50円とリーズナブルでしたが、内容が盛りだくさんで時間がかかりそうなので今回はパスしました。

 

 一日公園で過ごすならお勧めですが、いろいろな観光スポットを回りたいときは、広すぎる園内もネックになるようで。

  

4.花菖蒲園と都市緑化植物園は、美しい花々と緑がいっぱい

 

 こども動物園をパスしても、見どころが盛りだくさんなので、ゆっくりしている時間はありませぬ。

 

 まず向かったには、花菖蒲園。


 

 狭山市のホームページによれば、花菖蒲園は約2,600平方メートルの広さに、約2,600株の花菖蒲が咲き誇るとありました。

 

毎年6月中旬が見頃だそうですが、行った日は少し遅かったかも。


 

ただ、毎年6月の初旬~中旬くらい行われる菖蒲祭りは、大変な混み具合だと聞きました。一応、花も咲いているし、すいているところでじっくり花菖蒲を堪能するのも悪くないと思うのでした。

 

それに、こちらの公園でもしっかりあじさいが見られて、何となく得した気分。


 

花菖蒲園から公園の奥にある「自然生態観察園」を目指して歩きます。涼しげな湿地帯が汗ばんだ肌に心地よい。


 

湿地帯の中に続くウッドデッキから、清らかな水を眺めつつ快適なウォーキングをすることができました。 

 

「都市緑化植物園」には、バラ園や薬草園、教材園などがあり、さまざまな植物が展示しています。「緑の相談所」の下には、特徴的なデザインの花壇の中に、美しい花々を見ることができました。

 


 その隣にあるバラ園でも、さまざまな色のバラを堪能することができます。



植物園の南側にあるのがひょうたん池。



 この辺りは、「桜の園」と呼ばれ、春には桜が咲き誇る景色が楽しめるらしい。


 

行った日は、桜の花は見られませんでしたが、初夏の日差しに照り映える青葉の森を歩くことができました。

 

5.関東管領・上杉憲政が半年間も陣を敷いた柏原城

 

 次の目的地は、本日のメインイベントの柏原城。智光山公園を出て、地図を見ながら入間川方面を目指します。

 

 住宅街をテクテク歩き、県道260号線を越えると畑が広がっている景色が見えました。地図で位置を確認すると、城跡は遠くに見える森ではないか。

 

 …と思って、近くに行くと、「城山砦」の解説板が立っていました。



 

 

(以下、「​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​」に続く)

 

 このあと、日本三大夜戦の一つであった「河越夜戦」にも関わっている柏原城を綿密にレポートします。

 

 半年も関東管領が陣を構えていた城としては、小さい印象を受けたのですが、あとで調べてみるとそうでもないらしい。

 

後北条氏が整備したとも伝えられていて、小規模とはいえ三つの郭を持つ立派な城だったことがわかりました。

 

 東京近郊の住宅街の中に、これだけインパクトのある遺構が残ったのは奇跡的ですね。

 

 ほかにも、北条氏飛躍のターニングポイントになった三ツ木原古戦場跡など、見どころが目白押し!

 

関東の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。

 

​​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​​」




 

(参考)

目次より

第1章 絶景とスリルに満ちた駅伝歴史ハイクで、エメラルドの伝説に挑む 埼玉県小川町
 1.新春恒例の駅伝ハイクin埼玉県小川町 
 2.第1中継所は、名前負けしない眺望の金勝山
 3.第2中継所は、エメラルドグリーンの天王沼
 4.過去を思い出す薄暗い杉林を貫く九十九折りの山道
 5.第3中継所は、360度の大パノラマの官ノ倉山と石尊山
 6.フィールドアスレチック好きにはたまらない鎖場がある
 7.第4中継所は、埼玉県最大級の方墳・穴八幡古墳
 8.駅伝ハイクのゴールは、住宅地に奇跡的に残る中城跡

第2章 美しい花々と緑にあふれる智光山公園と日本三大夜戦にも関わった柏原城を歩く 埼玉県狭山市
 1.広大な芝生広場とさまざまな花に出会える狭山稲荷山公園
 2.大河ドラマの名シーンを今に伝える影隠地蔵
 3.53.8ヘクタールの敷地に、動物園や植物園などの施設が点在する智光山公園
 4.花菖蒲園と都市緑化植物園は、美しい花々と緑がいっぱい
 5.関東管領・上杉憲政が半年間も陣を敷いた柏原城
 6.北条氏飛躍のターニングポイントになった三ツ木原古戦場跡

第3章 航空の町・所沢は、飛行機やヘリコプターだけでなく、伝説や歴史スポットもいっぱい 埼玉県所沢市
 1.日本の航空発祥の地・所沢
 2.南北朝時代の武将の伝説が残る薬王寺
 3.春には見事な桜並木が楽しめる東川沿いの遊歩道
 4.関東一の木造閻魔像がある長栄寺
 5.日本初の航空機専用飛行場の跡に作られた所沢航空公園
 6.50ヘクタールの広さの園内に、航空関連のアイテムがいっぱい
 7.歴史的な飛行機やヘリコプターが満載の所沢航空発祥記念館
 8.戦後初であるとともに、唯一の国産旅客機YS-11

第4章 鎌倉時代から続く栃木の名門・小山氏ゆかりの城跡、神社仏閣を歩く 栃木県小山市
 1.都心からのアクセスが良く、魅力的な歴史スポットが満載の小山
 2.小山氏の菩提寺であり、境内に残る土塁や空堀が見事な天翁院
 3.藤原秀郷の子孫といわれる名門小山氏の居城・小山城
 4.戦国オールスターキャストの小山評定所跡と将軍家の宿泊所であった小山御殿
 5.須賀神社と思川沿いの散歩道
 6.小山氏の本拠地になったこともある国の史跡・鷲城
 7.今も土塁が残る小山氏の城館・神鳥谷曲輪跡

第5章 観光スポットとしての期待が高まる戦国の城のツートップ・津辺城と成東城 千葉県山武市
 1.山武市の呼び方を知っていますか?
 2.駅から歩いて行ける戦国時代の魅力的な城が2つも
 3.台風15号の被害で、さらに難攻不落になった津辺城
 4.倒木と複雑な縄張りに阻まれ、攻城戦に敗北
 5.訪れるたびに新たな発見がある成東城
 6.推定本丸と推定二の丸の謎

第6章 眺望バツグンの波切不動尊と「野菊の墓」の作者ゆかりの土地を歩く 千葉県山武市
 1.清水の舞台のような建物が目を引く波切不動尊
 2.天平、平安時代のもっとも有名な僧ゆかりの寺院 
 3.お参りするのを忘れるほどの見事な眺望
 4.日本初の天然記念物に指定された食虫植物群落がある
 5.名作の主人公の銅像が印象的な伊藤左千夫記念公園
 6.野菊の墓の雰囲気を今に残す伊藤左千夫の生家
 7.野菊の墓の作者の意外な前職に驚く山武市歴史民族資料館

第7章 東京近郊のラビリンス、北総線沿線の歴史・絶景スポットを歩く 千葉県松戸市・市川市
 1.住みやすさで人気上昇中の北総線沿線
 2.迷宮の地図のようなウォーキングガイド
 3.川が流れていない場所にある橋をさがせ
 4.広島の厳島神社のミニ鳥居が印象的な神社がある
 5.単独の貝塚としては日本で一番規模が大きいと言われる曽谷貝塚
 6.畑や原っぱに、縄文時代の白い貝殻が散らばる

第8章 平将門伝説に彩られた土地と尾瀬の湿原をイメージできる大町公園を歩く 千葉県市川市 
 1.平将門にまつわる伝承とゆかりのお寺
 2.万葉集にちなむ植物が楽しめる市川市万葉植物園
 3.さまざまな古刹にみられる現代との接点
 4.平将門築城伝説もある戦国の城・大野城
 5.ダウンタウンの「笑ってはいけない」に似た伝統行事がある駒形大神社
 6.動植物園、アスレチックなど魅力満載の大町公園
 7.尾瀬の湿地帯の木道を歩く気分が味わえる

第9章 クレヨンしんちゃんだけじゃない! 歴史スポット満載の宿場町・粕壁を歩く 埼玉県春日部市
 1.日光道中四番目の宿場町・粕壁
 2.江戸時代の粕壁宿にタイムスリップできる春日部市郷土資料館
 3.歴史アイテムを堪能できる宿場町そぞろ歩き
 4.巨大なモニュメントとライトアップが楽しい古利根公園橋
 5.南北朝時代の非業の武将、春日部重行の墳丘が残る最勝院
 6.春日部氏の居館跡に建つ春日部の総鎮守・八幡神社

 






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最終更新日  2020年05月16日 13時26分45秒
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