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カテゴリ:本のレビュー
『中世への旅騎士と城』新装復刊 ハインリヒ・プレティヒャ著 平尾浩三訳 白水社 旧西ドイツで、高校生向けのテキストとして書かれた一冊。(1977年初版) ヨーロッパの騎士の生活を中心に、中世の住居、食物、娯楽、服飾、文学から戦争の有様まで。 当時の詩や手紙なども引用しながら、平易に解説されています。 この本の特徴は、文章から情景がいきいきと浮かんでくること。 説明調にならず、読者の想像力をかきたてながら中世の文化を伝えてくれます。 著者は歴史学で博士号を取った後、長年高校で教鞭をとっていたようで、学術的な内容をうまく調理して魅力的に出す方法に長けているのだなという印象。 同時に、翻訳の素晴らしさもあると思います。 私事ですが、このブログでweb拍手のお礼小説に中世ネタを盛り込んだのも、本書に刺激されたためです。 以前に日記でご紹介した『中世ヨーロッパの城の生活』がイギリス中心の構成だったのに対し、本書はドイツの文化が多く取り上げられているのも、私の興味関心からは嬉しい点でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/02/15 03:11:42 PM
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